かつや、マクドナルド…コロナでも収益アップした飲食店の秘密
「使える二枚目半」がお客さまにウケる
3つ目は「フライヤー(チラシ)」です。お持ち帰りできる全メニューのイラストと価格、店のインフォメーションを見やすくコンパクトに表示したB5サイズぐらいのフライヤーを店頭の目につきやすいところに置きます。そこに「ご自由にお持ちください」という案内文字も目立つように表示します。
「お持ち帰り」の文字や価格を大きく表示したポスターを掲示したり、のぼりを立てたりしたら、せっかくの店の外観がカッコ悪くなるから避けたいと思う方もいるでしょう。もちろん、ベタなポスターやのぼりを置かないほうが店は洗練されて見えます。しかし、ここでカッコよさにこだわって何もしなければ、集客は望めません。
目的はあくまでもテイクアウトサービスの「周知」「集客」「販売数アップ」なので、あえてダサめのデザインや見せ方を選択するのも戦略なのです。つまり使えない「カッコよさ」より、「使える二枚目半」のほうが、結果的にお客さまにウケるのです。
実は、この3つのアイテムはすべて、私の経営する店で実際に店頭に設置したものです。コロナ禍を見越して早い段階からこの3つのアイテムを準備していたおかげで、テイクアウトをしている店であることを近隣の方に訴求でき、売り上げアップに直結しました。
<TEXT/大西良典>
■ 大西氏がデザインを担当した有名外食チェーン店
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