メンズメイクのブランド立ち上げも

今後はオンラインの身だしなみを研究したい

　2020年12月には業界でもまだ希少なメンズコスメのブランドを立ち上げる予定だ。宮永さんは、5年後にはシミや黒ズミなどを隠す目的のビジネスコスメが普及すると考えおり、さらにその先には「インターネット上での装い」にも注目が集まると考えている。

「今後、VR（仮想現実）やMR（複合現実）の技術が発展したり、オンラインでのコミュニケーションが増えていくでしょう。その際、分身になるアバターの必要性が高まると思います。

　ビジネスに適したアバターの衣装や髪型のコーディネートも重要なビジネスマナーになるかもしれません。実際、オンラインゲームでは不自然な衣装のアバターが参加すると、コミュニティから除外されてしまうケースも珍しくありせんから。そうならないためにも、ぜひオンライン上での『身だしなみ』について研究し、ビジネスにつなげていきたいです」

　ポジティブに自分を装うことで、ビジネスやプライベートシーンをより良くする。「見られることが嫌」という真逆からスタートした宮永さんだからこそ、見た目にこだわるビジネスへの想いは強い。

＜取材・文／藤冨啓之　撮影／林紘輝＞

【宮永えいと】
フリーランス美容師として活躍する一方、メンズメイクのYouTuberで活躍。オトナ男子のメンズメイクやスキンケアについての情報を発信。Youtubeチャンネル「オトナ男子LABO」は登録者数10.5万人超え
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