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休業手当が出ない、在宅で効率が落ちた…人事制度への不満が噴出中

学び

努力して評価される形を「見える化」

テレワーク

 事業場外みなし労働時間制は、子供の世話やちょっとした買い物などで、テレワーク業務を中断するようなケースにも柔軟に対応でき、会社からも「(特段指示しなくても)成果さえきちっとあげればよい」という働き方です。

 なお、仕事のプロセスが見えにくい中では、仕事の進捗を見える化、個々の目標を見える化、業務の進捗と目標の乖離を「見える化」して社員がどう努力すれば評価されるのかをあらかじめ明らかにしておく必要があります。

 部下からすると「適切に評価されていない」といった不満が軽減され、モチベーションアップにもつながっていくことでしょう。読者も自分の仕事を分析した上で、テレワークとオフィス勤務それぞれのメリットを活かせるように仕事内容を分けてください。

 また、今まで自分の中で管理していたタスクを関係者に共有するなど、新しい取り組みをひとつでも多く試してみてはいかがでしょうか。コロナにも適応した自分のワークスタイルが見えてくることでしょう。

<TEXT/土井裕介>

特定社会保険労務士/大槻経営労務管理事務所所属。数名規模から数千人規模の事業規模、業種ともさまざまなクライアントを担当し、サテライト勤務や在宅勤務をはじめとしたテレワークを生かした働き方のアドバイスを得意とする。また、M&Aの案件も数多く担当し、クライアントのニーズに応えたサービスを提供する

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