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Spotify、Appleとは一線を画す、個性派「定額制音楽サービス」に注目

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(2) 「dヒッツ」ライトユーザーにぴったり

dヒッツ

 Deezer HiFiの対極と言えるストリーミングサービスが「dヒッツ」です。

 先に名前の出た大手ストリーミングサービスと比べても知名度が低いし軽視されがちなのですが、500円という群を抜いた月額の安さと、ドコモユーザー以外にも使える汎用性、そして日本人アーティストの楽曲の充実度がdヒッツの強みです。

 音質は正直あんまりこだわらない。メジャーな日本人アーティストのヒット曲が聴ければいい。だから月額は安いに越したことはない。そんなライトユーザーを中心に、じわじわと人気を集めています。

dヒッツ

dヒッツのスマホアプリ(iPhone SE)。アーティスト別のほか、さまざまなテーマでのプログラムが用意されています

 dヒッツは、基本的にラジオを聴く感覚に近いんです。複数の楽曲がまとめられた「プログラム」をまとめて流す形式のため、特定の1曲を選んでフル尺で聴くことができません。その意味で能動的に音楽を楽しむ向きのDeezer HiFiとは真逆で、受け身系リスニングの提供に徹しているところがdヒッツの個性になっています。

 ただし、1か月に10曲まで好きな曲をダウンロードして保存することもできる「Myヒッツ」機能が設けられています(500円プランのみ対応。300円プランでは不可)。

 6000以上のプログラムが用意されており、アーティストやリリース日によってまとめられたもののほか、「気になるCMソング」とか「アニメ好きのためのランニングBGM」など、多種多様なプログラムが用意されています。

dヒッツ

ランキングには最新のヒット曲を含む人気プログラムが表示されます

 より自分にパーソナライズされたBGMアプリといった感じで、「アルバムからプレイリストへ」という昨今のリスニングスタイルの変化をある意味で象徴するようなサービスです。

 今回紹介した「Deezer HiFi」と「dヒッツ」は、「Apple Music」や「Spotify」といった定番にしてスキのない大手ストリーミングサービスに比べると物足りない&改善が待たれる部分も少なくないのですが、特定のユーザーへ向けた確かなアドバンテージがあります。

 あなたのリスニングライフを次のレベルに進める選択肢として、心に留めておく価値は大いにあると思いますよ。

<TEXT/伊藤隆剛>

エディター。出版社、広告制作会社を経て、2013年に独立。音楽、映画、オーディオ、デジタルガジェットの話題を中心に、専門誌やオンラインメディアに多数寄稿

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