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ファミリーマートが「独り負け」状態。加盟店や従業員の声は

ビジネス

日商と客数も前年比で減少

 コスト削減の対応としては「新端末発注・システム改善、スマホ決済を全店舗に適用」「セルフレジ対応店舗拡大」などが挙げられています。ファミリーマートのセルフレジは筆者も実際に使ったことがありますが、待たされず、自分のペースで淡々と会計できるので、キャッシュレス会計手段を持っている人にとっては便利だと感じました。

 なお、上記の決算は「2020年2月まで」の値なので、緊急事態宣言に伴う外出自粛の影響は一部しか織り込まれていません。そのため、改めて「月次報告」も確認していきましょう。

【2020年3月】
日商:前年比伸び率▲7.6%(前年比92.4%)
客数:前年比伸び率▲10.1%(前年比89.9%)

【2020年4月】
日商:前年比伸び率▲14.8%(前年比85.2%)
客数:前年比伸び率▲22.2%(前年比77.8%)

 いずれも「前年比伸び率」なので、前年比に変換したものも併記しています。

セブン、ローソンよりも落ち込みが大きい

セブンイレブン

セブンイレブン (C) Tupungato – Dreamstime.com

 参考として、セブンイレブン ・ローソンの2大競合の同時期のデータも比較します。

【2020年3月】
セブンイレブン:売上96.8% 客数92.9%(いずれも前年同月比)
ローソン:売上 94.2% 客数 92.0%(既存店・前年同月比)

【2020年4月】
セブンイレブン:売上85.3% 客数95.0%(いずれも前年同月比)
ローソン:売上 87.4% 客数 79.9%(既存店・前年同月比)

 飲食店などの場合は客数3~6割減という実績と比べると客数の落ち込みは抑えられていますが、食品・日用品を主に扱うコンビニエンスストアであっても客数減は避けられなかったことが明らかになりました。また、3大コンビニエンスチェーンの中ではファミリーマートが3~4月ともに前年同月比で最も落ち込み方が大きく、苦戦していたことが伺えます。

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