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スターバックスの非常識な発想。“行列を生む”人気の理由とは

キャリア

 組織内の記憶力とは、「誰がどのようなアイデアを持っているか」「誰がどの製品について詳しいのか」を広く知ることができるという意味合いです。自分は不得意な分野であっても「これはあの人に聞こう」と相談相手を見つけられるので、組織がチャレンジする領域を広げられます。

 メンタルモデルとは頭の中にある行動イメージを指し、ここでは組織の価値基準や行動規範を共有することを意味します。IDEOは斬新で大胆なアイデアを是としている企業なので、アイデアをつぶさないようなブレストが行われ、それが社員一人一人の行動イメージに浸透しているのだと考えられます。

 この調査からは、ブレストは企業全体の学習能力を高めるのに効果的だと言えます。

枠内発想から脱却するアウトプット法

アイデア

 そして、これから紹介するアイデア発想法を実践していただければ、ブレストの欠点を補い、上下関係を気にせずにアイデアを気軽に出し合えるようになるでしょう。

「フリップ・ザ・オーソドキシーズ」というフレームワークです。直訳すると「正当性を裏返す」のような意味になりますが、「常識を疑う」という意味合いです。

「業界の常識を疑え」とよく言われますが、いざ実践してみようとしても何をどう疑えばいいのか分かりません。この発想法では、誰でも簡単に常識に疑問を投げかけるようなアイデアを出せるようになります。

ステップ1 業界の常識を列挙する

 まずは、その業界で常識となっていることを列挙していきます。

 ペットボトルの水なら、透明な容器に入っている、蓋がある、コンビニで売られている、透明で無臭である、賞味期限がある、原産地が書いてある、カロリーはゼロである――と思いつく限り、業界で常識になっていることを書き出していきます。

ステップ2 逆を考える

 ステップ1で列挙した要素を、否定してひっくり返していきます。

 缶入りの水でもいいんじゃないか、黒いボトルに入っていてもいいんじゃないか、蓋がないペットボトルもアリじゃないか、と考えていくと、今までにない水の商品が見えてきます。

 これは比較的簡単に枠内発想から抜け出せる発想法でもあります。実際に、業界の常識を覆す発想で成功している事例はいくつもあります。

感性思考

※『感性思考』(SBクリエイティブ)より

感性思考 デザインスクールで学ぶ MBAより論理思考より大切なスキル

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いま世界のビジネスエリートが殺到する米国デザイン系大学院の1年間のプログラムのエッセンスを紹介しつつ、変化が激しく問題の見えづらいVUCA時代に、彼らがなぜ活躍できるのかを解き明かしていく一冊

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