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コンビニでも買えるベストな朝食は?医師に聞く「最高の食事術」

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朝食の「大きな2つの効果」

ビジネスマン

 朝食には大きく2つの効果が確認されています。

1.副交感神経の働きがアップする
2.血流が良くなる

 実は朝目覚めると、自然と交感神経が上がっていきます。夜、寝ている間は副交感神経が優位に働いているのですが、昼間は自然と下がっていきます。

 ところが朝食をとると、寝ている間に休んでいた腸が目覚め、動き出します。これを「蠕動(ぜんどう)運動」というのですが、この動きは副交感神経に直結するので、下がりがちな副交感神経の働きが、これによってスムーズに上がっていくのです。

 腸が動くと、今度は、肝臓に多くの血液が流れ、続いて心臓に流れ……と腸を刺激したことで、血液が体内をどんどん循環するんですね。つまり血流が良くなる、ということです。もちろん、頭への血流も良くなります。朝ボーッとしがちだった人は、朝食をちょっと見直すだけで、頭がスッキリするかもしれませんね。

<TEXT/小林弘幸>

順天堂大学医学部教授。スポーツ庁参与。1960年、埼玉県生まれ。日本初の便秘外来を開設した”腸のスペシャリスト”。著書に『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書)など

不摂生でも病気にならない人の習慣

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自律神経の名医が、働き盛りのビジネスパーソンから寄せられた32の不摂生な相談に対する「医学的に正しいリカバリー法」を、自身の経験も交えながら解説

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