調子に乗ってドンペリ注文。忘年会の会計に、上司が青ざめるまで
いよいよ自分の番。掴んだ額は、まさか…
そして、桜田さんの順番が回ってきます。
「正直、ここで欲張って、カネにがめつい印象を与えるのは嫌だったので、2000円くらいキャッチして席に戻ろうと思っていました。ただ、手を突っ込んだ瞬間、『それでいいのか?』とも思いだして。
……そこから先はあまり覚えていないのですが、気がついたら両手に10枚以上お札を掴んでいて、しかも社長がこっそり5枚入れていた1万円を2枚もゲットしていて、獲得したのは4万8000円。最高額です(笑)」
桜田さん本人は「気づいたら手の中にお金が飛び込んできたんです」と語りますが、それまで得意顔だった40代男性上司は赤面。翌日、職場で顔を合わせても、どこか気まずくて話しかけられなくなってしまったそうです。
今回のケースは、本人も意図しなかった結果ですが、若手のうちは会社の飲み会で大人しくし、先輩の顔をつぶさないほうが無難ですね。
― 特集・忘年会にまつわるエトセトラ ―
<取材・文/夏目かをる イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>