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Bluetoothスピーカー、2万円以下でコスパ最強な5選+1

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着せ替えできるスピーカー「KOTORI 501」

KOTORI 「KOTORI 501」

KOTORI 「KOTORI 501」(価格15000円) 日本のフォステクスが展開するKOTORIブランド初のBluetoothスピーカー。同ブランドからは、カラフルなイヤホンやヘッドホンも発売されている。コーデックはSBCに対応

 インテリア志向の製品としては、円筒を横倒しにした形状が印象的な「KOTORI 501」も面白い。ウール素材のグリルが着脱式マグネットで自由に“着せ替え”できるようになっていて、10色のカラーバリエーションから選ぶことができる(本体カラーも4色から選べる)。

 実はこのKOTORI、日本を代表するスピーカーメーカーのフォステクスが展開している別ブランドで、音質的にも折り紙つきだ。360度どの方向から聴いても違和感なくステレオイメージが得られるため、リビングなど広めの空間でBGM的に音楽をかけたい人にオススメしたいモデルである。

ホームシアターを想定するなら2.1chモデルもアリ

ヤマハ「NX-B150」

ヤマハ「NX-B150」(価格19000円)現在は生産完了品となっているが、2.1ch構成のBluetoothスピーカーとしては完成度の高い一品。コーデックはSBCとAACに対応

 持ち運びはせず、最初から据え置きを前提にするなら、2.1ch構成の製品を選ぶという手もある。

 2014年発売の古い製品になるが、ヤマハの「NX-B150」はその代表例だ。4cm口径のサテライトスピーカーに13cm口径のサブウーファーを組み合わせた2.1ch構成で、いわゆるデスクトップ用Bluetoothスピーカーとしての使い方だけでなく、ホームシアター用としてテレビと3.5mmラインケーブルでアナログ接続することも可能だ。

 昨今の薄型テレビは、画質の向上ぶりに備え付けスピーカーのクォリティが追いついていない傾向が強いので、安価でもこういったスピーカーを組み合わせてやるだけで十分な効果が感じられる。

 Bluetoothスピーカーでは、コーデックと呼ばれる音声の圧縮方式が何種類かあり、標準規格の「SBC」のほか、より高音質を期待できる「AAC」や「apt-X」に対応しているかがスペック的な物差しのひとつになっている。

 しかしここ数年、Bluetoothスピーカー全体の音質的底上げが著しく、必ずしもコーデックが音質の優劣を左右するわけではなくなってきているのは間違いない。ここに挙げたBluetoothスピーカーも、BeatsのPill+とヤマハのNX-B150がAACに対応している以外は、どれもSBCのみの対応である。

 また、価格帯を2万~4万円までに広げると、魅力的な選択肢がまたグンと増える。Bluetoothスピーカーの“ハイ・スタンダード”と言っていいBOSEのSoundLink Mini Bluetooth speaker IIや、SoundLink Revolve +、独自技術によりハイレゾ相当の再生を可能にするソニーのSRS-HG10、いかにも北欧的な美しいファブリックをまとったデンマーク・vifaのOSLOやHELSINKIなど、各メーカー/各モデルの個性がより際立ってくるのだ。

「家にオーディオやスピーカーがない」というのが普通になりつつある昨今、Bluetoothスピーカーを導入することで広がる世界はとても大きい。それだけに「最初の1台」を慎重に選んで、開放的に音楽を楽しむとっかかりとしていただきたい。

<TEXT/伊藤隆剛>

エディター。出版社、広告制作会社を経て、2013年に独立。音楽、映画、オーディオ、デジタルガジェットの話題を中心に、専門誌やオンラインメディアに多数寄稿

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