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就活イベントで考える「幸福とはなにか」学生の本音は…

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アーティストのOBが特別にライブを披露

 このまま解散の流れかと思いきや、納富さんから最後にこんなアナウンスが。

「これでプログラムは終了です。帰りたい人は帰っても大丈夫ですが、この後、就活アウトロー採用OBのアーティストによるライブを行います」

 登場したのは熊本市内を中心に活動するアーティスト「torch(トーチ)」。ボーカルのKさんは、アウトロー採用の前身である「デコボコラボ」参加者。「当時は就職するべきか、ミュージシャンになるべきかを迷ってきた」と語ります。

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torchのライブの様子。今年12月には東京の大きな会場でのワンマンライブを控えている

 その後、地元・熊本で発生した震災への募金活動をきっかけにバンドを結成。YouTubeにある就活アウトロー採用のドキュメンタリーに使われた曲も彼らの曲だそうです。1曲、1曲、優しいメッセージのこもった曲を演奏し、参加者たちはじっと聞き入ります。

企業の面接官とどう向き合っていくのか

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次回はいよいよ企業の採用担当者とセッション

 ライブ後には「さっき日本酒飲んだんだってね?」「はい! Kさんもあとでちょっと飲んでいきますか?」と、参加者とのラフなやり取りも見られました。最後の曲を終えるときには、みんな自然と手拍子をしていて、アンコールも披露。彼らの世界にみんな引き込まれ、ライブは拍手の中終わりました。

 ワークショップとは何をするかと不安も抱いていましたが、心から語り合う対話から、美味しいお酒を酌み交わし、綺麗な音楽に耳を傾け……就活のイベントであることを忘れそうになるような心に残るプログラムでした。

 説明会、合宿ワークなどを通じて、お互いの親交と、自分への理解を深めた就活アウトロー採用の参加者たち。これから企業の面接官とどう向き合っていくのでしょうか。次回はいよいよこの連載の最終回の企業セッションです。

 本連載では引き続きワークショップの模様を報告する予定です。

⇒次回、<学生はTシャツ姿、採用担当は歌まで熱唱…“アウトロー”な企業説明会ルポ>に続く。

特集・就活アウトロー採用2019

<取材・文・撮影/茂木響平>

ライター・イベンター。大学のお水飲み比べサークル会長。現在、上智大学4年生。面白そうな場所に顔を出していたら、なりゆきでライターに。興味分野はネット・大学・歴史・サブカルチャーなど。Twitter:@mogilongsleeper

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