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実は失礼な英語表現?「~してください」の丁寧な伝え方

コラム

「Please」が失礼な表現になる場合もある

英語

「部屋を出てください」は相手に選択肢を与えていませんが、Please feel free to…….とすれば、部屋を出るか出ないかの選択肢を相手に与えています。そう言われても会議室に残る、という人はまずいないでしょう。

 似た表現にYou are more than welcome to leave the room at this point.のような言い方もあります。More than welcome toは「ぜひ◯◯してください」の意味です。

 もっとシンプルに、You can leave the room at this time.のように言っても、失礼にはなりません。前出の例ほどの丁寧さはないですが、Please leave the room.のようなニュアンスはありません。

 Pleaseを付けると丁寧な表現になる、と英語の授業で教わりがちですが、実際には、Pleaseを付けても命令文は命令文です。Please leave the room.とか、Please get out of here.という表現が非常に失礼に当たるのはそのためです。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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