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白紙のチラシで客が殺到。スーパー・サミットを日本一にした社長の奇策

ビジネス

 多くの店舗がひしめきあって競争が激化しているスーパーマーケット。そんななかで既存店の「売上高」と「客数」の伸び率で、2年連続日本一を達成したのが、都内を中心に115店舗を展開しているサミットです。

サミット

スーパーマーケット「サミット」砧店 CC BY 3.0

 この急躍進を牽引しているのが、3年前に就任した竹野浩樹社長です。5月23日放送の『カンブリア宮殿』(テレビ東京)では、サミットを復活させた竹野社長の改革が紹介されました。

大企業病に陥っていた、サミット

 かつてのサミットは、客の目を惹く陳列方法や、効率的なバックヤードの配置など、当時としては先進的なスーパーとして業界内でも知られた存在で、それらの手法をまとめた専門書が作られるほどでした。

 しかし、竹野浩樹社長が就任した2016年のサミットは、“組織”が大きくなりすぎており、典型的な大企業病に陥っていたそうです。そして、「言われたことをやればいい、大きな失敗をせず、大過なくすごせればいいという意識になっていた」と番組の中で語るほど、社内の雰囲気も停滞していました。

 そこで、「自分で考え、自発的に動くことができる」社員を生み出すため、意識改革に乗り出しました。とはいっても、言葉を発するだけでは何も変わりません。そこで、竹内社長自ら、創業記念日の売り込みチラシを白紙にするという思い切ったプランを考え、会議で提案します。

社長発案のチラシ企画「来客数3割増」を実現

スーパー

 考案者が竹野社長であることは伏せていたので、会議では「危険すぎる」「やる意味ない」など猛反発を受け、紛糾。しかし、この白紙のチラシの計画を強引に推し進め実現したところ、来客数は平常時の3割増、平日の最高売上げを記録するほどのヒットとなりました。

 社長自らが思い切った企画を実行してみせたことで、社員も「ここまでやっていいのか」と意識が変化。これまでの常識に囚われないユニークなチラシ作りはもちろんのこと、店舗の誕生日記念イベントや、マグロ解体ショーなど、自由な発想のイベントがおこなわれるようになり、社内の雰囲気も大きく変わりました。

 竹野社長は「いったん大きく“振り子”を振って、“こんなに変わった”から戻す方が『会社が変わろうとしている』ことが社員に伝わる」と番組の中で語りました。そして、生半可な改善だけでは「客の期待を越えることも、社員の意識も変えることはできない」と熱く主張します。

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