くりぃむ上田晋也の付き人芸人が語る、目上の相手に怒られない「側近術」
飲み会で萎縮して全然動けない人はどうする?
――サラリーマンにも、飲み会のような場で萎縮して全然動けないような人もいますよね。
浜ロン:何かやらなきゃいけないってわかってても、いろいろ考えて体が動かなくなるんですよね。僕はありがとうって言われない気遣いをするようにしています。例えば、誰かが興奮して話しているときにお酒をヒジで倒さないようにさりげなくずらしたり、店員さんが料理を置きやすいようにスペース空けてあげたりとか。
――それでも「どこからやっていいかわからない!」という人はどうしたらいいですか?
浜ロン:そうですよね。でも、1番大事なのは、こいつなりに一生懸命やってんだなって感じてもらうことだと思うんです。怒られるにしても2種類あると思っていて、こいつ何もしないな、何も考えてないなっていうのが1番ダメ。
僕はめちゃくちゃ頑張って動いたり積極的にやろうとしてるけど、やり方が違うよっていう可能性のある怒られ方を目指しますね。
コミュニケーションのヒントは“仲の良い友達”にある
――遥かに立場が上の人に萎縮してしまう場合はどうすればいいですか?
浜ロン:目上の人とうまくやるって、明るく快活じゃないといけないっていうイメージがあると思うんです。イメージ通りやろうとするから苦しいのであって、小声でも相手の嬉しいこと言ってあげるコミュニケーションもありますよね。
慣れていないことをすると失敗すると思うので、自分の仲の良い友達をイメージするといいと思います。友達とはコミュニケーションがうまくできているということなので、その方法を目上の人バージョンにすればいいんです。ヒントはそこにあると思います。仲の良い友達との付き合い方をどうアレンジして年上の人に持ち込むかっていうのがカギです。
――苦手な上司や先輩を好きになる方法はありますか?
浜ロン:必要以上に媚びないことが大事です。そもそも媚びなきゃ良好な関係が築けない上司はダメだど思うので(笑)。でも、嫌いだと思うと苦しくなるので、ドライに割り切ってもいいと思いますよ。
あとコツとしてはさっきの友達理論と一緒なんですけど、その人が自分以外の人とはうまくやれている場合、その上司を見るんじゃなくて、その上司と仲良くしている人たちの動きや接し方を見れば、何かヒントがあるような気がしますね。それを真似してみるのもいいかもしれません。
⇒次回、<くりぃむ上田晋也の付き人芸人に聞く「コミュ力が低い人」の“強み”とは?>に続く。
<取材・文/ちよまる子 撮影/鈴木大喜>