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大坂なおみが米国籍を選んだら東京五輪はどうなる?迫る国籍選択のリミット

コラム

 1月26日、大坂なおみ選手が全豪オープンで初優勝しました。日本人選手が全豪オープンで優勝するのは初めてのことで、これらの成績により、アジア選手として初の女子シングルスの世界ランキング1位になりました。

大坂なおみ

2018年USオープン優勝後の大坂なおみ ©Zhukovsky

 大坂選手の活躍は、まさに日本中が歓喜した素晴らしい偉業と言えるでしょう。しかし、活躍と比例して話題にあがるのが彼女の国籍のことです。大坂選手は日本とアメリカの2つの国籍を持つ、いわゆる二重国籍です。

 そもそも二重国籍とはどういった状態で、どのような問題があるのでしょう。グラディアトル法律事務所の森山珍弘弁護士の解説を交えながら紹介します。

アメリカを生活の拠点に置く「日本選手」

 はじめに簡単に大坂選手のプロフィールについて触れておきます。1997年に大阪で生まれ、母親は日本人で、父親はハイチ系アメリカ人です。3歳の時に渡米し、以降はアメリカを生活拠点としています。

 二重国籍を有していますが、テニスプレーヤーとしては日本テニス協会に所属しています。「日本人」として活躍が報じられるのは日本のテニス協会に所属していることが大きな理由となっています。

 生活拠点はアメリカ、選手としては日本人、そんな大坂選手が日本かアメリカかどちらかの国籍を選ぶときが迫ってきています。

日本かアメリカ、選択の期限は今年10月だが…

「日本では、原則として二重国籍を認めておらず、国籍選択制度を採用しています」

 前出の森山弁護士はこのように話します。国籍を選択する時期としては2つのパターンがあるそうです。

① 20歳以前に複数の国籍を持つこととなった人は、22歳まで
② 20歳に達した後に複数の国籍を持つこととなった人は、そのときから2年以内

 大坂選手の場合は①のケースとなります。そして、大坂選手は2019年10月16日に22歳の誕生日を迎えます。これが国籍選択のデッドラインなのです。