コカ・コーラ、好調な「Coke ONアプリ」で進めるスマホ自販機戦略
仕事中や移動中にホッとひと息。一服の清涼剤として欠かせないコーヒーや炭酸飲料、どこで買っていますか? コンビニなら種類が豊富だしドラッグストアだと安かったりしますが、コカ・コーラがいま注力するのは「自販機」。
ポイントゲットや決済、キャンペーン参加などの機能を搭載したスマートフォンアプリ「Coke ON」で、小売店を介さず直接消費者とつながるD2C(Direct to Customer)チャネルを強化しています。
株式会社ヴァリューズによる国内ユーザー行動ログで見ても、2016年のリリース以来右肩上がりでユーザー増加中。機能追加やキャンペーン効果もあいまって公式サイトによるとダウンロード数は8月に1500万を超え、記念キャンペーンも実施されました。
飲料自販機アプリはほかにダイドー「DyDo Smile STAND」やJR東日本ウォータービジネス「acure pass」、サントリー「GREEN+」などがありますが、ぶっちぎりの存在感を示しています。
ドリンク購入時の15スタンプで1本無料ゲット
Coke ONの基本機能は、コカ・コーラ社が設置するスマホ対応自販機(スマホ自販機)で、ドリンク購入時にアプリを接続すると1ポイントずつスタンプがたまり、15スタンプに達すると1本無料でコカ・コーラ製品をもらえる仕組み。
デビットカードやクレジットカード、LINE Payに対応した支払い機能「Coke ON Pay」やアプリへの電子マネー登録で接触しなくてもスタンプがたまる「Coke ON IC」機能を使えば支払いもワンストップです。
地図からスマホ自販機を探すこともでき、こんなにたくさんあったんだと驚きます。一般社団法人日本自動販売機工業会の調査によると2018年末の清涼飲料自販機の普及台数は212万台で、人口や国土を勘案した普及率では世界一。なかでもコカ・コーラ社は96万台を設置し、うち33万台がCoke ONに対応したスマホ自販機です。
スタンプの取得方法は商品購入のほかにもあります。例えば2018年3月から提供する「Coke ONウォーク」機能を使うと、1週間の合計目標歩数を達成したら1スタンプ。友だち紹介やキャンペーンコンテンツの閲覧でもためられます。