『約束のネバーランド』も…実写化で設定が改変された原作漫画5本
9月27日、週刊少年ジャンプで連載中の『約束のネバーランド』の実写映画化が発表されました(2020年冬公開予定)。
自分たちが暮らす孤児院の“秘密”を知ってしまった少年少女が、外の世界への脱走を企てる…というストーリーで人気を集める同作ですが、映画化にともなう、ある“改変”が話題になっています。
それは、原作では12歳だった登場人物たちの年齢が、16歳へと変更されていること。制作サイドは「登場人物たちの年齢を引き上げることで、深みのあるキャラクターを演じることが出来る俳優を集めた」(主人公「エマ」を演じる浜辺美波の実年齢は19歳)としていますが、「世界観が崩れる!」「“子ども対大人”の構図が大事な作品なのに……」といった反対意見も根強く、波紋を呼んでいるようです。
そこで、実写化にあたって原作漫画から大きな設定変更がなされた過去の例を振り返ってみましょう。改変は吉と出るのか、それとも……。
『恋と嘘』(2017):性別が違う!
『恋と嘘』は、政府から通知される“運命の人”との恋愛・結婚が一般的になった世界を舞台に展開するラブストーリー。原作では、昔から思いを寄せる黒髪清純派と、“通知”によって引き合わされたツンデレお嬢様の間で揺れる、男子高校生の葛藤が描かれています。
……がなんと、映画版では主人公を女子高生に改変! 普通女子(森川葵)が、幼馴染みの親身系イケメン(北村匠海)と、“通知”で知り合ったクール系イケメン(佐藤寛太)の両方から迫られ……というベタな導入から、終盤は「どっちのイケメンもいい! 捨てがたい~!」という期待通りの悶絶展開に。
男女ともに楽しめるユニセックスな印象のあった原作から、思い切って女子向けへと全振りした改変といえるでしょう。
『進撃の巨人』(2015):キャラクターが違う!
『進撃の巨人』は、人類が巨人の脅威に晒された世界において、巨人を討伐するため「調査兵団」に志願した少年少女の命運を描くダーク・ファンタジー。巨人vs人間のスペクタクルに加え、数多くの魅力あるキャラクターが特徴的です。
そんな中、話題となったのは、原作で大きな人気を集めていた「リヴァイ」というキャラクターの改変。「“人類最強の兵士”と呼ばれている」など、核となる設定は「リヴァイ」そのものでありながら、なぜか「シキシマ」(長谷川博己)という別名義のキャラクターになっていたのです。
さらに波紋を広げたのは、その改変に至った理由。「日本人の名前には“ヴァ”の音が用いられることはないため不自然。だから新キャラを作った」という説明がなされましたが、主人公の「エレン」、その仲間の「アルミン」といった外国人風ネームはそのまま使用されるという、なんとも謎の残る改変となりました。