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OJTとは?意味やOFF-JTとの違いも解説【いまさら聞けないビジネス用語】

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OJTとは?意味やOFF-JTとの違いも解説【いまさら聞けないビジネス用語】

ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回は「OJT」の意味やメリット・デメリット、OFF-JTとの違いについて紹介します。

「OJT」とは企業の新人や新しい配属先で行われる人材育成の方法

OJTは、「On the Job Training(オンザジョブトレーニング)」の略で、企業の新入社員や新しく配属されたスタッフに対して、実際の業務を行いながら知識やスキルを提供する教育や研修の手法です。上司や社員が指導者となり、日常業務の中で適切なサポートやフィードバックを行いながら、即戦力を育成していくことが目的です。

OJTは座学ではなく実際の業務内で学ぶため、実践的なスキルを身につけやすく、また従業員の能力や性質に合わせて指導内容を柔軟に調整することができるという特徴があります。ただし上司や先輩が指導者になることから、指導者のスキルや教え方が教育効果に大きく影響することがあります。

適切なOJTの進め方

適切かつ効果的なOJTを実施するためには、さまざまなポイントがあり、下記のような手順で行うことでスムーズに進められます。

まずはOJTの目標を設定します。習得するべきスキルや知識を明確にし、習得までのスケジュールを設定しましょう。そのスケジュール内で無理なく習得できる指導方法や内容を決定し、実務を行いながら、指導者がスキルや知識を提供していきます。

その後は進捗状況の定期的な確認を行います。業務を振り返りながら改善すべき点や必要なサポートを明確にし、その内容を反映させた研修や教育に切り替えていきましょう。また習得の度合いを評価し、指導方法の見直しを行っていくことも大切です。

OJTのメリット

OJTのメリットには、次のようなものがあります。

人材育成コストを抑えられる 

OJTは、社内の人材のみで行う教育・研修であるため、コストを抑えながら即戦力の育成ができるというメリットがあります。実務を通じて学んでいくことから、座学を繰り返し行うよりも短期間でスキルや知識を習得しやすいでしょう。

適切な指導ができる 

指導者も同じように教育を受けてきた上司や先輩であることから、わかりにくい部分やつまずきやすい部分を把握しており、適切な指導ができるというメリットもあります。すぐに質問ができる環境で、疑問や不安を残すことなくスムーズに学習できるのです。

会社や組織に馴染みやすい

実際に働くことで企業の理念や文化、風土などを理解しやすい点もOJTを導入するメリットのひとつです。社員同士での関わりも多いため、職場に馴染みやすく、緊張からくるストレスなどを早期に解消することができるでしょう。

OJTのデメリット

さまざまなメリットがある反面、OJTには把握しておきたいデメリットもあります。

指導者の負担が大きい

OJTのデメリットとして、指導者の負担が大きいことが挙げられます。通常業務に加えて新人の指導を行うため、指導者自身が業務に集中できなかったり効率化が難しくなってしまったりすることが考えられます。そのためOJT期間中は、指導者が業務負担を軽減できるよう、周囲がサポートする体制を整えておくことも重要なポイントといえるでしょう。

体系的な学びが難しい

OJTは実践的なスキルの習得に特化した教育方法であることから、体系的な学びが不足してしまう可能性も考えられます。体系的な知識の習得を行うためには、別途研修が必要になるケースもあるでしょう。

OFF-JTとの違いは、職場かそれ以外か

OJTと対比される言葉に「OFF-JT(Off the Job Training/オフザジョブトレーニング)」があります。OFF-JTは職場を離れた場所で、社内講師や外部講師による研修を通じて行う教育手法です。OJTのように実践的に学ぶのではなく、座学やワークショップなどで理論的に学んでいくことが大きな特徴で、ほかにもOJTが個別指導であるのに対し、OFF-JTは集団指導であるなどの違いがあります。

OFF-JTでは理論や基礎知識、汎用的なスキルを身につけることができ、体系的な学習が可能です。また、リーダーシップやマネジメントのスキルなども身につけられる研修もあることから、さまざまな場面で活用できるでしょう。

ただし研修費用や外部講師費用が必要であり、実践的に学ぶことはできないため、OJTと組み合わせながら、場面ごとに活用することで大きな効果を発揮してくれます。

実践的に学べるOJTは急成長できるチャンスでもある

OJTは即戦力として習得したい技術やスキルを身につけられる機会であり、就職や転職、部署異動などで新しい環境になった場合でも急成長できるチャンスです。この期間に疑問や不明点をしっかりと解消しておくことで、今後その場所で活躍しやすくなるといえるでしょう。

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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