【2024年版】吉野家の牛丼「超特盛」VS「並盛2杯」高コスパはどっち?
bizSPA!の人気記事に「吉野家の牛丼『超特盛』と『並盛2杯』はどっちが高コスパ?」があります。
毎月、多くの人に読んでもらっている記事ですが、なにしろ今から5年前の読み物。
その間に、ロシア・ウクライナ戦争があり、中東に戦争があり、物価高と円安がありました。情報も状況も当時といろいろ異なっています。
そこで今回は、この人気記事の最新版をつくるべく、「超特盛」と「並盛」×2杯はどちらが高コスパなのかを同じ条件で検証してみました。
「並盛」と「超特盛」の量を5年ぶりに比較してみた
そもそも冒頭の人気記事は、2019年3月7日、創業120周年を迎えた吉野家から新メニューとして牛丼の「超特盛」がリリースされた出来事をきっかけに作成されました。
とはいえ、「超特盛」よりも「並盛」×2杯を買ったほうが得なのじゃないか、そんな疑問から生まれた記事です。
コスパ・タイパばかりを気にする傾向が強まる今日このごろ。それだけが価値じゃないとは思いつつも、物価高の今、生活防衛のためには賢い買い物術も不可欠です。
そこで、腹ペコの若いビジネスパーソンの皆さんに向けて、どうせ買うなら「超特盛」か「並盛」×2杯か、どちらがお得に満腹になれるのかをあらためて検証してみました。その最新版です。
吉野家の牛丼「超大盛」のグラム数を計測
最初に、調査方法のおさらいから。
前回の人気記事と同じく「超特盛」「並盛(2杯)」の「あたま(具材)」の部分とごはん(つゆ抜き)の重さをそれぞれ計測し、どちらのほうがたくさん、しかも、お得な価格で食べられるかを検証します。
まずは「超特盛」から。「超特盛」全体の重さは545グラム(※持ち帰り用の丼の重さ5グラムを含む)。
「あたま(具材)」の重さは208グラム(※ふたの重さ4グラムを含む)、ごはんの重さは346グラム(※丼の重さ5グラムを含む)となっています。
足す数(ごはん)と足される数(具材)の和が、先に挙げた全体の重さと異なっていますが、家庭用のはかりで計算した誤差だとご理解ください。
「超特盛」は、執筆時点で税込975円(持ち帰りのため税率8%)です。
吉野家の牛丼「並盛」のグラム数を計測
一方で「並盛」×2杯の量と価格はどの程度でしょうか。
「並盛(1杯)」全体の重さは314グラム(※持ち帰り用の丼の重さ4グラムを含む)。
「あたま(具材)」の重さは81グラム(※ふたの重さ3グラムを含む)、ごはんの重さは238グラム(※丼の重さ4グラムを含む)となっています。
足す数(ごはん)と足される数(具材)の和が、先に挙げた全体の重さと異なっていますが、こちらも、家庭用のはかりで計算した誤差だとご理解ください。
この各数字を2杯分、単純に2倍すると全体の重さは628グラム。
「あたま(具材)」の重さは162グラム(※ふたの重さを含む)、ごはんの重さは476グラム(※丼の重さを含む)となります。
「並盛」×1杯の値段は税込489円(税率8%)。2倍にすると税込978円(同上)となります。
結局、どちらがお得だったのでしょうか。
【結果発表】「超特盛」より「並盛」×2杯がお得!
並盛×2杯 | 超特盛 | |
価格(税込)※税率8% | 978円 | 975円 |
全体の重さ | 628グラム | 545グラム |
あたま(具材)の重さ | 162グラム | 208グラム |
ごはんの重さ | 476グラム | 346グラム |
「超特盛」のほうが肉の量は多く楽しめるようですが、全体の量は、ご飯の多さが決め手となり「並盛」×2杯に軍配が上がっています。
「並盛」の熱量は633キロカロリー、「超特盛」の熱量は1,174キロカロリーとなっています。「並盛」2杯の熱量は単純に2倍すると1,266キロカロリーとなります。
エネルギー補給源としても、お腹を満たす食事としても「並盛」×2杯がお得だとわかります。
プラスして、現在と細かい数字は変わっているものの「並盛」と「超特盛」以外にも「アタマの大盛」「大盛」「特盛」「小盛」を含めた全サイズの1円当たりのコスパ順位を、冒頭で紹介した4年前の人気記事「吉野家の牛丼『超特盛』と『並盛2杯』はどっちが高コスパ?」は明らかにしています。
現在も十分に参考になる情報ですので併せて再度、チェックしてみてください。
[取材・写真・文/坂本正敬]
[参考]