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入浴中に大地震が来たらどうするのが正しい?……「小学生向けの正しい防災術」は大人が読んでも目から鱗!

暮らし

【クイズ③】台風などで避難するときのベストな服装は?

 大型台風が来た際、避難を迫られることもあるが、こういった場合のベストな服装はどんなものだろうか。あなたが避難所に移動する際、ベストに思う服装を以下の3つから選んでほしい。

①着慣れた服と長靴
②冷たい雨をしのぐための防寒着と革靴
③雨ガッパと運動靴

<答え>
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 このうち最も正しいのは③。台風に備えて避難するときの服装は雨ガッパが最適で、できれば帽子やヘルメットなどもあると良い。長靴にしたほうが良さそうにも思えるが、実はこれがNG。長靴は中に水が入ると歩きにくくなるため、運動靴で避難するのが良い。
 
 また、移動の際は、できるだけ川や用水路のそば、地下道などを通らないことにすることも大切。もちろん、膝下まで水が溢れかえっているような道は外れたマンホールや側溝のフタが外れ、ハマってしまう危険があるためできるだけ避ける。

 水浸しの道を歩く際は、前方に危険がないか傘を杖代わりに使い、確認しながら進むと安心。水の流れが速い場合は近く高い建物に避難する。

「避難所へ行くことにしたけど、雨だから長靴がいいよね?」(本書より)

【クイズ④】学校帰りに知らない人に話しかけられたら?

 最後は「学校帰りに知らない人に話しかけられたら?」という問いに答えてみてほしい。これは本書の本来の読者対象である小学生に向けたサバイバルへの対応術だが、大人が知ってもなかなか興味深い。ベストに思う対応を以下の3つから選んでほしい。

①大人が両腕を広げたくらいの距離を保つ
②ランドセルを前側に背負いかえ、掴まれないように防御する
③ランドセルを頭の上に乗せ、掴まれないように防御する

<答え>
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 このうち最も正しいのは①。大人が両腕を広げたくらいの距離はおおむね120cm前後だが、この距離を保てば、万一掴まれそうになった場合に逃げやすくなる。また、離れたのにさらに近寄ってくる人には「失礼します」と言い、すぐにその場から離れるようにする。体に触られる、掴まれるといった場合は防犯ブザーを鳴らして走って逃げるのが得策。
 
 おおむね子どもを狙う人は「ひとりでいる子ども」を探しているもので、特に犯罪が起きやすい公園やショッピングセンターのトイレには、必ず誰かと一緒に行くようにしたい。

「学校帰りに知らない人に話しかけられた」(本書より)

近くにいる人がいないとき、自分で自分を守れるか

 
 大人でも想定しにくい万が一のときのサバイバル術を4つほどクイズで紹介したが、本書は「地震のサバイバル編」「気象災害のサバイバル編」「アウトドアのサバイバル編」「日常のサバイバル編」の4つのカテゴリーで、全56ものサバイバル術がわかりやすく紹介されている。

 本書のタイトルにある「大人も知らない?」の通り、小学生向けではあるが、大人が読んでも膝を打つもの、役に立つサバイバル術が紹介されており、かなり興味深いものだ。

 監修者の危機管理アドバイザー・国崎信江さんは「君たちが大ピンチのとき近くに助けてくれる人がいなかったら、自分で自分のことを守れますか?」と小学生に訴えているが、これはそのまま大人にも同様に伝わるものであろう。

 昨今たびたび起こる気象災害、凶悪犯罪の被害を受けないためにもぜひとも一読してほしい一冊である。

『大人も知らない? サバイバル防災事典』国崎信江・監修/サバイバル防災研究会・編/森のくじら・絵(マイクロマガジン社)

『大人も知らない? サバイバル防災事典』国崎信江・監修/サバイバル防災研究会・編/森のくじら・絵(マイクロマガジン社)

<TEXT/松田義人>

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音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・decoを設立。出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタメ、音楽、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある

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