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126万円馬券を当てた男性が、初任給を競艇に“全額つぎ込んでみた”結果は…

コラム

初任給を全額競艇に突っ込むことに

「競艇は競馬と比べて、インコースが強いので堅いレースがあります。大学の卒業旅行で車で九州を1周したんですが、実は旅の1番の目的は長崎にある『大村競艇場』。ギャンブル好きの間では競艇のルーツと呼ばれている聖地。初めて競艇をやったのですが、ここでもビギナーズラックで2万~3万円勝ちましたね」

 ここまでは、まさにギャンブルの女神が味方をしてきた人生のように思えます。「初任給は、せっかくなのだからほかの人とは違った使い方をしたいと思って、ギャンブルで増やそう」とも閃いたそうですが、人生そう簡単にはいきません。

 大竹さんは、これまでの経験から当たりやすいであろうレースに初任給全額つっこむことにします。しかし、結果は見事に惨敗……。やむなく貧乏生活が始まりました。 

ギャンブルには近づかないようにしている

競艇

負けた分を取り返そうと、全部使ってしまったのが間違いでした。それまでもギャンブルに熱中していましたが、借金をするほどではなかったんです。大学時代は仕送りやバイト代の10万円を一瞬で溶かしたりもしましたが……。

 家賃は初期費用で2か月分を払っていたのでなんとか大丈夫でした。しばらくはパチスロの景品で貰っていたカップラーメンやお菓子を食べてしのぎました。最終的には持っていたNintendo Switchの本体やソフトを売ったお金で細々と暮らしました

 すっかりギャンブルには懲りたという大竹さん。「ギャンブルで勝った時の高揚感を思い出すと、また大金を使ってしまいそうなのが怖くて今は近づかないようにしています」と語ります。ギャンブルの世界に絶対はありません。くれぐれも予算の範囲で楽しみたいものです。

特集・涙の金欠エピソード

<TEXT/池守りぜね イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

出版社や、web媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ

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