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我が家・坪倉由幸が語る、40代半ばで危機感「発信しないと、この世界から消えちゃう」

暮らし

だれ彼かまわず優しくはしない

坪倉由幸

――牧本は状況を察したり忖度したりが苦手ですが、坪倉さんはどんなタイプですか?

坪倉:僕は結構人の気持ちは分かるつもりですが、苦手な人には冷たいタイプだと思います。だれ彼かまわず優しく接する人間じゃないので。

――「我が家」の3人では、誰が、一番コミュニケーション能力が高いのでしょう。

坪倉:最初は、谷田部(俊)が一番コミュニケーションを取りやすいんじゃないですかね。話しかけやすいし、いじりやすいし。僕はよく話しかけづらいとか、無視されそうとか言われることがありますね。子供のころも、好きな人にはどんどん自分から話しかけにいくんですが、嫌いな親戚のおじさんとは全然話さない、みたいな感じでした。

 ただ仕事をするようになって、社会でいろいろ揉まれてきて、ヨイショするまではいかなくても、もうちょっと話せるようにしようとは思っています。特にこういう畑の違う場所、お笑い芸人だけれど、本業ではない、お芝居のお仕事をさせていただいているといったところでは、自分から行く姿勢を見せないと、と考えています。

とにかくテレビに出たかった

アイ・アム まきもと

(C) 2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会

――本業ではない、というお話がでましたが、でも坪倉さんはもともと俳優志望だったんですよね?

坪倉:そういうエピソードになっていますが、たまたま入ったところが俳優の養成所だったんです。お笑いに興味があったし、ドラマも好きだったけれど、どうやってそういう世界に入ったらいいのか分からなくて、芸能界への足掛かりでその養成所に入りました。

 正直に言うと、とにかくテレビに出たかったんです。ウッチャンナンチャンさんとか、ダウンタウンさん、とんねるずさんを見ていて、面白いなとは思っていたけれど、当時は自分がお笑いをやるとは思っていませんでした。でも興味はあって、とにかく学校に行ってみて考えようと。

――そこで杉山裕之さん、谷田部俊さんと出会った。

坪倉:ふたりはコンビを組んでいたんですが、一緒に喜劇の舞台をやったときに、コントみたいなのも入れていて、「このふたりとだったら、僕が書いて、なにか面白いことができるんじゃないかな」と思ったんです。興味があったお笑いで舞台に立ってみて、自分で作ったものをお客さんが笑ってくれて。それで面白いかもしれないと思えたんです。

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