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半年で3500万円を稼いだNFTゲーマーを直撃「60歳すぎの母親もゲーマーに」

コラム

NFTゲームは本当に稼げるのか?

――NFTは、アート作品のような一点物に付与されるイメージがあります。デジタルカードゲームでは同じカードが複数存在するのでは?

アジ:『ジョブトライブス』ではカードのレアリティに応じて発行枚数が決まっていて、例えば最高レア度の「レジェンダリー」はゲーム内に30枚のみ存在します。ある程度レア度低いもので5000枚といった具合で、無限に複製されるようなことはないです。カードの入手はガチャやオークションで運営から買う以外に、プレイヤー同士でカードの売買ができる2次流通のマーケットも用意されています。知り合いに1万6000円で手に入れたカードを80万円相当で売却できた人もいます。これは運やタイミングが良かった例ですが。

――NFTゲームで稼いだというのは「ゲーム内転売」ということですか?

アジ:いいえ、『ジョブトライブス』は大会が開催されていて、私は世界チャンピオンになって2500万円相当の暗号資産、500万ディープコイン(DEP)を賞金として受け取りました。ちなみに世界大会に出るには月間チャンピオンになる必要があるのですが、そこでも100万円相当の暗号資産をもらっています。

世界の頂点を獲った攻略法とは

アジフライ

世界一の記念で販売されたアジフライさんのNFT(以下同じ)

――大会の賞金で稼いだわけですね。世界1位になるために工夫されたことはありますか?

アジ:普通のプレイヤーはオンライン対戦の数を増やして練習するんですけど、私はそれ以上に相手を分析することに力を入れました。当時私が勝てない相手が20名ほどいたのですが、対戦するたびに名前とカードの構成、カードのステータスをエクセルに控えました。それを2~3か月の間ずっとやりましたね。ある程度ライバルの情報を蓄積できたところで、彼らのデッキに対して優位性のあるカードを買って育成を始めました。

 育成が完了して同程度の戦力になれば私はエクセルを開けば相手のデッキがおよそ把握できるので、言ってみれば「戦う前に勝敗がついている」状態になるのです。対戦では1ターン20秒の制限があるので、手早く情報を参照できるのは大きなアドバンテージです。それで月間チャンピオンになり世界大会でも優勝しました。

――まさに「敵を知り、己を知 れば百戦危うからず」といった感じですね。追加投資ではいくらくらい使ったのですか?

アジ:800万円くらいカードを買いました。

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