ベンチャーは人とお金で揉める…。漫画で描く「100日で心折れる」界隈の悲哀
父親もサラリーマンから独立していた
――もともと起業したいという意識があったのですか?
作者A:私が高校のときに、父親がサラリーマンから社長になったんです。アパレル系で独立して、勢いもあって、かっこいいと思いました。ただ、創業することの厳しさは見えてきませんでした。
――描いていてツラかったのはどのあたりでしょうか?
作者A:33、34話くらいで結構きつい話も出てきます。メンバーが辞める回は、描いていてつらかったです。
スタートアップの厳しさはどこにある?
――スタートアップの厳しさってどこにあるのでしょうか?
作者A:スタートアップの問題は、人とお金です。モチベーションが落ちなければ、事業は続けられますが、人がいない、お金がないという理由で、ほとんどの会社は消えて行ってしまうと思います。会社員で雇われている身だと、売り上げが立たなくても、そんなつらくないはずです。でも、ベンチャー社長は自分に全部責任が来るので、失敗したら、社員と社員の家族全員が路頭に迷ってしまいます。
――ほかにどんなツラさがありましたか?
作者A:うまくいっていたのに「NO」と言われたり、自分が人生かけてやっているものに「NO」と言われたりするのはストレスが強いですね。人がバンバンやめていくのも、社員同士が仲悪いのも、うまく機能していないのも、すべて雇った自分のせいになるのも心理的な負担は大きいです。