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日本にも「北朝鮮スパイ」はいる。大手テレビ局Pに聞いた“暴露小説”の中身

ビジネス

北朝鮮側からコンタクトがある

スパイ

※画像はイメージです

――「農薬散布のドローン輸出」とありましたが、ドローンの密輸ですか?

川嶋:僕が個人的に聞いてる限りでは、北朝鮮と精通している小さな会社が、別の名目でメーカーから購入して、解体し、あの手この手で輸出するパターンが多いですね。新聞でも記事になったと思いますけど、金正日の時代は白山に北朝鮮の工作員が潜伏していて、金正日から「~を買ってくれ」と指令が来ていたようです。

 金正日はNHKの『プロジェクトX』が好きで、「ビデオを購入しろ」とか、「エリッククラプトンのCDを購入しろ」とか、北朝鮮で買えないものを買って送ってくれという指令があり、それを北の工作員が日本人の知り合いに頼んで買ってきてもらうというパターンですね。その方法で、日本から北朝鮮に物資が流れているのでしょう。いまだに北朝鮮の工作員は日本で合法的に暮らしている人がたくさんいます。

――匿名での執筆とのことですが“裏の内容”に踏み込みすぎてるからでしょうか?

川嶋:名前と顔を出していない理由は、自分を主として売り出そうとしているわけではないからですね。あとは内容が暴露系なので、顔出しでやると少々危険な気がしておりまして。

様々な人の手助けにより、完成させた

――本書に「協力」とクレジットされている竹岡繁さんとは何者でしょうか?

川嶋:竹岡さんは何冊か本を出されている作家さんです。今回は仮名にしましたが、普段は別の名前で執筆活動をされています。僕はこの小説が処女作なので、竹岡さんに色々なアイデアをいただきました。場面展開する中で「ここはもう少しこうしたほうが読者が読みやすい」などアドバイスをもらいながら、やっと完成させたという感じです。

――竹岡さんありきの小説ということでしょうか?

川嶋:竹岡さんや編集さんその他、さまざまな人に助けていただきました。僕はこの小説をひとりで完成させたと思っておりません。今回も竹岡さんに構成もろもろお手伝いいただいたので、「ぜひ、協力という名前で竹岡さんの名前を出してください」とお願いしました。

FOX 海上保安庁情報調査室

FOX 海上保安庁情報調査室

某大手テレビ局の記者による長年の取材で培った知識と人脈、新たなる証言をもとに構成した暴露型情報小説

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