松屋「プーパッポンカレー」をプロが実食。味は抜群だが残念な点も
牛丼チェーンであることを忘れそう
松屋のタイカレーシリーズのクオリティは高いですが、やはり今回もマッサマンカレーやグリーンカレーに肩を並べる、さすがの美味しさです。
具材はスクランブルエッグのような卵をメインにザク切り玉ネギとアスパラが3本、カニの雰囲気を出すためカニカマっぽいものも少量入っていますね。フワフワの卵とカニ風味のタイカレーをライスにかけて豪快に頬張ると、口いっぱいに広がるタイ王国の喜び! 目を閉じながら噛みしめていると、ここが牛丼チェーンであることを忘れそうになっていまいます。
ブレずに味噌汁が付いてくるので、箸休めならぬスプーン休めとして味噌汁をいただき、「日泰」の華麗なる共演。タイカレー×味噌汁はやや違和感を覚えてしまいますが(笑)、これもまた松屋式カレーの儀式の1つ。雑念を捨てエンターテイメントとして楽しんでいきましょう。
美味しいが、具が少ないのが寂しい…
松屋のタイカレーシリーズってことで今回もそのエキゾチックな美味しさを堪能させてもらいましたが、今までの期間限定メニューと比べると具材が少し寂しかったのがもったいなかったですね。
マイカリー食堂の時のようにワタリガニが入っていれば賑やかな気分になるのですが、メインが卵だとやはりインパクトが……。ごろごろ具材が人気の松屋なので、値段設定をもう少し高くして「チキンとプーパッポンカレー」のような肉類を追加したアレンジカレーにしていたら満足度がさらに高かったかもしれません。
とはいえ、プーパッポンカレーというエッジの立ったタイカレーを全国メニューとして展開できるのはカレー専門チェーンを含めても松屋とマイカリー食堂くらいではないかと。これからもチャレンジングなカレーメニューで全国のカレー好きを大いにワクワクさせて欲しいものです。
<TEXT/カレー研究家 スパイシー丸山 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>