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ピン芸人・ZAZYが語る、“ネットの評判”との向き合い方「唯一気になるのは、賛否両論」

暮らし

ネットの評判は一切気にしない

ZAZY

――刺激を受けた先輩はいますか?

ZAZY:それがいないんですよ。「こうなりたい」とは、あえて思わないようにしてるんです。憧れを抱くと、無意識に真似してしまいそうなので。それだと、常に目指している唯一無二の存在じゃなくなってしまいますからね。

 もちろんお世話になった先輩や、面白い先輩はたくさんいるんですけど、「面白いなぁ」と思うだけで、芸風には取り入れないようにしています。

 ネットの評判も気にしないです。わざわざネットに接続して通信料を払ってまで人の悪口を書くような低俗な人間の話を参考にする必要なんて全くないですよ。だからネットで言われていることを参考にすることは一切ありません。

 唯一気になるのは、賛否両論があるかどうか。無風はよくない。「ZAZYおもろい」と「ZAZYおもんない」の評判が混在しているなら、見る人の気持ちをざわつかせているわけですから、「しめしめ」ですよね。

出世作「絹江お婆ちゃん」ネタの誕生秘話

ZAZY

――出世作「絹江お婆ちゃん(絹江にパンパン)」のネタはZAZYさんの知名度をぐっと押し上げましたが、普段どのようにネタ作りをされていますか?

ZAZY:ネタを作るときは、独りになって喫茶店でノートに向き合って作ります。「作ろう」と思わないとネタを作れないので、日常生活でふと思い付くとかはないですね。

 絹江おばあちゃんのネタは「破裂音ってリズムおもろいな」がきっかけになりました。破裂音のパン・ピン・ポン・ペン・ポン。この中やったら「パン」が一番いいと思って、パンありきで作ったんです。

 題材が決まったら、組み合わせると面白くなりそうなものをノートに数十個書き出し、どの組み合わせだったら響きと絵的に一番いいか考えて……。学校で勉強ばっかりしてきたのが生きてるかもしれませんね。

 ネタはかなり作り込みます。例えば、絹江お婆ちゃんが「ライスNG」というところは、パンの流れの予定調和を壊すタイミングで出そうとか、お笑いの方程式に則った作り方をしています。その後も、舞台での反応を見て微修正して完成度を上げていきます。

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