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スマホ+アプリで“聴く読書”が超便利!毎日30分、“ながら読書”ができちゃった

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週に1~2冊、本を読めるようになった

ウォーキング

 だけどこうした不具合を鑑みても、自動読み上げ読書のメリットは大きいです。家から駅までの10分間、往復なら20分、プラス電車の乗り換えや散歩やランニングなどで、1日30分は軽く読書の時間ができ、そのため週に1~2冊のペースで本が読めるようになりました。

 特別に読書の時間を作ってないのに! マンガやNetflixに今まで通り時間を費やしているのに、ですよ!!

 自動読み上げはもともと、視覚障害のある方や、文字の読めないディスレクシアのかたのための機能です。視覚に障害があると言っても、半数以上の人は点字を指で読むことができないと言われています。障害のある方にとっては読み上げ機能は情報収集に非常に重要なツールなのです。

 Kindle以外の電子書籍がうまく読み上げ対応しないと書きましたが、全般的に日本企業のサービスはアクセシビリティの対応がよくないことが多いです。アクセシビリティは決して特別な人や少数の人のための特別な機能ではありません。

 健常者の私たちにも新しい読書習慣を作ってくれるのです。より多くの人が楽しめる機能がもっと広がることを願っています。

<文/和久井香菜子>

ライター・編集、少女マンガレビュアー。企画・著書に『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハガツサ)、『首都圏 バリアフリーなグルメガイド』(交通新聞社)、『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)などがある。障害があるかたを優先的に採用する「合同会社ブラインドライターズ」代表

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