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サラリーマンの熱中症、今さら聞けない「症状と予防法」

 酷暑の最中、体に起きた軽微な異変を見過ごしたままでいると、命の危険まで伴うのが「熱中症」の恐ろしさです

暑い サラリーマン

※画像はイメージです(以下同じ)

 多少涼しくなったとは言え、油断は禁物! これから暑さはぶり返してくると言われています。

 専門家が提唱する正しい知識と、うだるような暑い季節に必須と言える熱中症対策を知っておきましょう!

災害と言っていい全国的な暑さ

 東京都内を含む全国各地で40℃超えの異常な高温が記録されています。気象庁が「災害級」と異例の注意喚起を促すなか、もっとも危惧されるのが「熱中症」による被害です。

 7月24日の総務省発表によれば、全国で熱中症による搬送者は2万2647人、死者は65人にも上っています。まさに災害と言っていい、深刻な被害状況が浮き彫りになりました。

 甘く見ると命も落としかねない熱中症ですが、そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか。『熱中症対策マニュアル』監修者である順天堂大学の稲葉裕客員教授はこう語ります。

「まず基本的なこととして、太陽熱が体に当たるのを避けなければなりません。これは室内にいても同じなので、注意が必要です。外出する際は風通しの良い帽子を被り、建物の日陰を利用するなどして直射日光を避けてください。

 扇子やうちわを使って体に風を送ることも忘れずに。それとこまめに水分を摂ることが重要です。糖分と塩分が同時に摂取出来る経口補水液やスポーツ飲料、塩飴なども携帯しておくと良いでしょう」

熱中症の症状は3つのフェーズ

 もちろん、こうした対策は基礎中の基礎。講じていても100%熱中症を防げるわけではありません。もしも熱中症が疑われた場合は、速やかな処置が必要。その症状は3段階のフェーズによって区分されています。

重症度I:手足のしびれ、めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返りなど
重症度II:頭痛、吐き気や嘔吐、倦怠感、意識がおかしいなど
重症度III:意識がない、身体のけいれん、呼びかけに返答がない、体が熱いなど

 重症度が上がるにつれて危険度も増します。稲葉さんはこう警鐘を鳴らします。
 
「熱中症の症状がまぎらわしいのは、熱中症ではなくても起き得る事象が含まれているという点。例えば初期症状で手足のしびれやめまい立ちくらみ、筋肉のこむら返りなどがありますが、他の原因も十分考えられる症状です。

 それに加えて、順々にI、II、IIIの症状が出るとも限りません。さっきまで元気だった人が突然、重症度IIIの命に関わる状態に陥る場合もあるので厄介です」

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