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関西スーパー買収を目指す「OKストア」店舗・従業員数に見る強さの秘訣

ビジネス

オーケー「ホワイト/ブラック度」判定

オーケー:★★★☆☆

株価 投資

 徹底した経営の効率化によって勢力を伸ばしたスーパーです。業績面において素晴らしい実績を上げています。業績が良い企業の業績説明・プレスリリースは情報量が多く、わかりやすいという傾向があるのですが、オーケーもこの傾向が見られました。

 通常、非上場企業の場合は上場企業レベルまで情報開示する必要がありません。しかし、オーケーは上場企業に近いレベルで情報を開示し、店舗面積などはある種上場企業よりも詳しく開示しています。この点からも、業績に対する自信がうかがえます。

 地元テレビ局(テレビ大阪)の取材に関西スーパー創業者の家族が答えており、関西スーパーの創業者とオーケーの関係性を明かしていたことも印象的でした。関西スーパーの創業者の北野佑次氏は、アメリカで学んだスーパーの経営手法のノウハウを業界内でオープンにし、オーケーも含む同業他社の従業員も研修で受け入れていたようです。その恩義が「上場来高値」での買い付け提案にも表れていると感じます。

 自らを育ててくれた企業への恩を忘れず、その企業が有利になる提案をする姿勢は素晴らしいと感じます。個人的には関西スーパーがオーケーの提案を受け入れてくれるとよいと思いますが、まだ今後の推移を見守りたいと思います。

<TEXT/アラートさん(@blackc_alert)>

ブラック企業を生き抜いた歴戦のプロダクトマネージャーが、公開情報からホワイトorブラックを判定し、率直な理由とともにお伝えします。
Twitter:@blackc_alert
note:ブラック企業アラート

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