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ファミマの売れすぎた「クリスピーチキン」。初代CMOが語る、ヒットを生む秘訣

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スタッフのマルチプレイヤーぶりに驚いた

シゴトズキ

足立:外部から来る人の一番の欠点は、現場を知らないことです。知らないから、現場ができないことも指示してしまう。これが一番良くないと思い、実店舗に入ることを自分から希望しました。1週間で全てわかったと言うつもりはありませんが、現場が実践しやすいこととできないことを確かめることができたと思います。

 また、1週間店舗にいると店舗のスーパーバイザーやスタッフと仲良くなることができます。現場を知るために、ヒエラルキーを通さず相談できる仲間をつくることも目的のひとつでした。

清水:現場で驚かれたことはありますか?

足立:コンビニは商品を売るだけでなく、品出しやレジ業務、宅急便の対応などオペレーションがすごく複雑です。スタッフのマルチプレイヤーぶりには驚きました。

清水:レジを減らした店舗が話題になっていました。

足立:店舗は固定費として家賃と人件費がかかります。その中で、人口が減少し労働力不足が問題となっている時代なので省力化が求められていると言えるでしょう。

 自分で商品をスキャンすることができるセルフレジは、子どもに人気です。エンターテイメントとしても魅力的ですし、何より省力化になります。ファミリーマートでは自分でレジを通すことができるのでぜひ体験してみていただきたいですね。

<構成/清永優花子>

【足立光】
ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO。一橋大学商学部卒業後、P&G入社。コンサルティング会社を経て、シュワルツコフ・ヘンケルで代表取締役社長及び会長を歴任。その後、日本マクドナルド上級執行役員CMO、ナイアンティック等を経て、2020年10月にファミリーマートへ。21年3月より現職。
Twitter:@hikaruadachi

【清水俊宏】
2002年フジテレビ入社。報道局配属後、政治部記者、番組ディレクター、プロデューサーなどを経て、2021年からはYoutube向けのオリジナル番組「#シゴトズキ」を立ち上げ、MC兼企画プロデュースを務めている。
Twitter:@goodboytoshi

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