bizSPA!フレッシュ

「人気俳優と知り合い」という嘘で会社を辞めるハメになった25歳の後悔

コラム

どう考えてもヤバい展開になるが…

 ある日、会社内である広告の案件が持ち上がったそうですが、そこには彼女のホラ話を真に受けた同僚たちの姿が……。

私は広告系の会社ではあるのですが、直に広告を企画する立場ではなく、営業だったのです。ある時、企画部の方から話があると言われました。担当さんの所に行ってみると、こう言われたんです。

『福山さんって〇〇さんと知り合いだったよね、今回、こういう案件があって〇〇さんをCMに起用したいんだけど、事務所に連絡してもなかなかレスポンスが悪くてさ、本人に一言聞いてもらうってできないかな?』」

 次第に嘘が大きくなっていく……。後悔が始まります。

「最初この話を聞いた時、『〇〇さんがうちの会社と仕事するんだ』と浮かれてしまいました。が、目の前の現実を考えますと、彼へのコンタクトを私が任されてる……。もちろん、知り合いなんかではなく、ただの濃いファン……。向こうは私なんて知らない。どうすれば良いのか……。自分で事務所に連絡しても良いけれど、結局は知り合いじゃなかったということはバレてしまう……」

仕事として関わりたい気持ちが芽生える

嘘

 ついに会議に福山さんも出席することになり、さらに事態は悪化していくのでした。

「企画部からお願いされた時、すぐに断ればよかったのですが、個人的に、ある意味で堂々と本人や所属事務所に自分がアクセスできるかも……という打算もあって。『本人に聞いてみますね』と言ってしまったんです……。次の週には企画部の会議にも参加させられ、彼を起用の方向で話がどんどん進んでいきました。そして、そのやりとりは私が担当する空気にどんどんなっていったんです」

 どうすることもできなくなった彼女。ついに意を決して個人で事務所に連絡することに。

「このままではヤバい……となりまして、こうなったら自分の会社名を使って、ダメ元で所属事務所に連絡してしまおう! そして上手くいけばなんとかなるだろう、って思いました。そして実際にメールや電話で連絡をしたのですが、思わぬ事態に発展してしまったんです

おすすめ記事