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乃木坂46から心理カウンセラーに。適応障害を乗りこえた25歳の今を語る

学び

苦しむ人に「見てるよ」と声をかけてほしい

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――適応障害に苦しむ人たちはたくさんいます。経験して乗り越えた中元さんだからこそ聞きたいのですが、例えば、今まさに人生に苦しんでいる人たちがいるとしたら、その周囲の人にはどのような声をかけてあげてほしいですか?

中元:今まさに直面している方は、きっと十分に頑張っていると思うんです。でも、目の前で必死なのに道を切り開けず、将来に不安を感じたり。だから、もし辛そうにしているなら周りの方が「見てるよ」とか「何かあったら言ってね」と声をかけてあげてほしいです。そして、本人はまず頑張っている自分を認めてあげてください。気を許せる人に話を聞いてもらったり、素直に吐き出せる場所を見つけてほしいなと思います。

――最後に。アイドルだった当時、一番苦しんでいた時期に中元さんが救われた一言は?

中元:一時的な休業の前に、誰かに「安心した」と言われたのは覚えています。周りに迷惑をかけると思ったのに「頑張っているの知っていたから」と言われて、ホッとしたんです。「これまで頑張っていたから、ゆっくり休んでね」と声もかけてもらい「真面目に頑張ってきてよかったな」と思いました。

<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>

【中元日芽香】
1996年4月13日、広島県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格。約6年間“ひめたん”の愛称で活躍。2017年11月の東京ドーム公演を最後にグループを卒業し、芸能界からも引退。現在はオンラインカウンセリングサロン「モニカと私」の心理カウンセラーとして活動中

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで

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