bizSPA!フレッシュ

「オムライスはもう当分いいな」よしもと芸人が語る“後輩飯”の悩み/そいつどいつ市川刺身

コラム

 職場の先輩が、上司が、飯を奢ってくれる。うれしい反面、考えるべきことも多い。奢った側の自慢やボヤキはよく聞くけど、奢られる側にだって葛藤はあるのだ。お笑いコンビ「そいつどいつ」の市川刺身@abzooou)が、芸人の先輩との経験から「奢られる側の感謝と苦悩」を訴え、幸せな「後輩飯」の極意を探る連載、第2回です。

後輩飯

「男性ブランコ」平井さんの可愛い笑顔と線の目

 楽屋で男性ブランコの平井さんが僕のTシャツに描かれたバケモノ2匹の絵を見て「これめっちゃええやん! 何のやつー??」と聞いてきた。

 男性ブランコの平井さんは2年先輩でメガネをかけていて痩せていて知的で優しくて動物が好きな先輩だ。平井さんは興味のある事の話している時の笑顔が凄く可愛い。目が一本の線の様に細くなって笑う。

 僕がTシャツの説明をしている間、平井さんの目は線になりっぱなしだった。僕はそれが嬉しくてもっと線にならないかと期待してしまう。

俺ずっとオムライスを食べたくてさ

 今日のライブは『一撃必殺』というライブで、ネタの中に一個しかボケを入れてはいけないというライブ。

 このライブも平井さんが僕に言った「間違ってるかもしれんけど、最近ボケ減らしてんねん」というトンデモ発言を僕が劇場で言いふらし、それを聞きつけた社員さんがライブを打った。

後輩飯

ボケが1個しかないネタをするライブ『一撃必殺』

 多いほうが良いはずのボケを1つに絞るという実験的ライブは大いに盛り上がった。凄く良いライブになった。

 良いライブの後は体がホクホクして楽屋に長居してしまう。美味しい煙草を吸ってホクついた体でソファーに座ると隣のソファーでホクついてる平井さんが首だけ僕の方に向けて「刺身はご飯は食べた?」と言ってきた。

「食べてないですね。」
平井さん「俺ずっとオムライスを食べたくてさ、劇場近くにあるオムライス屋さん行こうかなと思ってたんだけどそれでも良かったら行く?」

後輩飯

今回のごちそうしてくれた先輩は「男性ブランコ」の平井さん

おすすめ記事