人気マンガ『男の猫道』の作者が語る「会社員の経験が、フリーになっても活きた」
CD、雑誌、広告…活躍の幅を広げて
――以前、インタビュー記事で、「CDをジャケ買いされるようなイラストレーターになりたい」と発言していましたね。
二階堂:CDジャケットデザインの夢はかないました。Shiggy Jr.(シギー ジュニア)の2016年リリース3rdシングル『恋したらベイベー -EP』と、4thシングル『Beautiful Life』をやらせてもらったので。
ジャケ買いされたかどうかは、CDを購入されたバンドのファンの方に確認していないのでわかりませんが(笑)。残念ながら、Shiggy Jr.は2019年にバンド解散したそうです。
今の夢は、デパートとか、ファッションビルとかの外壁に吊るす垂れ幕のような、大きなサイズの仕事がしてみたいですね。ああいう巨大なビジュアルになったら、自分のイラストがどう見えるんだろうと思って。
――二階堂さんのイラストはおしゃれで、アメリカンコミックスのようなポップな味わいがありますよね。
二階堂:アメコミはあまり読んだことないんですが、色使いが好きなのはリキテンスタイン(※)ですね。タッチとか、塗り方とか、意識してます。自分の作品には、アメリカンポップな毒っ気をほんの少し加えてます。
影響を受けたのは、江口寿史先生のイラスト作品ですね。銀杏BOYZのジャケットとか……。
ヴィンテージグッズやインテリアも好きで、そういうおしゃれなカフェに置くような商品パッケージのお仕事もしてみたいです。姉たちの影響で、音楽もビートルズとか、昔の音楽が好きなんです。
※ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)……1923年10月27日~1997年9月29日。アメリカンポップアートを代表する画家の一人。
<取材・文/楠 涼>
【二階堂ちはる】
東京を拠点に活動する、フリーランスのイラストレーター。シュールでポップなテイストを得意とする。ビジネス書からファッション誌の挿絵、CDジャケットやCM、Web広告のイラスト等、媒体を問わず幅広く手がける。
HP:「CHIHARU NIKAIDO WEB」
Twitter:@Chiharu_Nikaido
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