現代人の脳はショート寸前。1分でリセットできる“マインドフルネス”
1〜2分の瞑想でも効果あり
「瞑想」とも訳されるマインドフルネスは仏教や禅の考えをベースにしたもの。マルチタスク偏重によって数々のストレスの種に目を向けざるを得ず、“心ここにあらず”な状態に陥りがちな現代人の脳と心を“今(=シングルタスク)”に向けさせる方法として欧米の企業や教育現場でも広まっている。
「今、この瞬間に得た感覚や外部からの情報を価値判断せずに、ありのままに受け入れること。日々少しずつ行うことで、脳がシングルタスクに慣れていき、ストレスも和らいでいきます」
瞑想と聞くとハードルが高く感じるが、上に挙げたように1〜2分で気軽にできるものから始めるだけで効果が出るという。ぜひ日常生活に取り入れてみては?
“今”に集中するだけでOKのずぼらマインドフルネス
日常生活で手軽に行えるマインドフルネスはさまざまだ。その一例はこんなものがある。
歩くマインドフルネス:駅の改札から会社に入るまでなどの決まった区間を、地面の凹凸や傾斜、重心の移動といった足裏の感覚にのみ集中しながら歩く
食べるマインドフルネス:最初の一口を、味や香り、温度、舌触りにのみ意識を向けて時間をかけて味わってみる。飲み物やお菓子で試すのもOK
お風呂でマインドフルネス:スポンジの硬さや泡の当たる感覚にのみ意識を向けて体を洗う。洗いながら頭頂部からつま先まで体を部位に分けて観察するのも手