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M-1敗退で芸人からIT営業マンに。33歳、初めての就活で50社落ちても楽しめたワケ

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若手ビジネスマンにメッセージ「人を信じること」

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 芸人時代から「常になにかしら自分を更新したい」というスタンスを、望月さんはビジネスマンになった今でも変わらず大切にしています。また若いうちから安定した会社に属する人のなかには、状況に甘んじて手を抜いている人を見かけることもあると言います。

「僕は収入や生活が安定した今でも、最後までそのままでいいとは思いたくない。安定したって、その考え方はやめたくないですね」

 最後に、転職を考えている若手ビジネスマンにメッセージをもらいました。

「僕はあの頃、葛藤していた自分にこう言いたいですね。人に頼りなさい。人を信じなさい。そうすれば、絶対誰かが助けてくれるし、アドバイスしてくれる。それは近しい人なのかもしれないし、今日たまたま隣に座った他人かもしれない。悩んでいても自分のなかのどこかに既に答えがあって、あとはきっかけをくれる人を見つけられるかどうかだから」

 実際、転職活動の際は、活動拠点だった大宮の人たちがたくさん手を差し伸べてくれたそうです。

 まったく違う業界への転職でも、それまでの経験を活かして成功することができます。他人と自分を信じて、妥協せずに挑戦を続ければ、次のステージでも輝けるのですね。

<取材・文/ヤギコ>

望月遼馬
2006年よりアイパー滝沢とのお笑いコンビ「えんにち」として活動し、2017年に解散。芸人を引退したのち、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズのIT営業マンとして勤務している
Twitter:@mochiryo108

コラムニスト兼ライター。4歳の子どもをもつ母。ほぼ週7日イオンに行き、またほぼ週7日ワークマンのアイテムを着ている。Twitter:@yagiko1116

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