仕事が忙しすぎて、部屋がゴミ屋敷に。ゴミ10袋溜め込んだ結果…
ひとり暮らしの場合、掃除や洗濯、食事の用意など家のことはすべて自分でこなさなければなりません。そんな中、意外と面倒なのがゴミ捨て。種類別に曜日が決められているだけではなく、捨てる時間帯も当日の朝と指定されている地域がほとんどです。
でも、仕事の都合などで誰もがこの時間帯に必ずゴミ出しをできるわけではありません。警備会社で働く蓑田智也さん(仮名・28歳)は、1回の業務が24時間という変則的な勤務体系。
時間が合わずどうしても捨てられず
仮眠休憩の時間はきちんと確保されていますが、職場の仮眠室で休息を取らなければならず、休憩中でも自宅に戻ることはできません。そのため、ゴミをなかなか出せなかったといいます。
「当時住んでいたアパートは住人専用の捨て場はなく、近くの電柱脇のゴミステーションに回収日の朝6時半~8時の間に持っていかなければなりませんでした。ただ、仕事は朝8時から翌朝8時で、通勤時間の問題もあって出勤の際に捨てることができないんです。
一度、まだ6時前だったんですが少しくらい早くても大丈夫だろうと思って捨てようとしたら、『まだ早いわよ!』って散歩中の近所の方に注意されてしまって」
ちなみにそこのごみステーションは頑丈な鉄製のボックスではなくネットがあるだけの簡易的なもの。カラスがゴミを食い散らかす被害が多いそうで、近隣住民たちがゴミ出しの時間について厳しく目を光らせていたそうです。
ピーク時には部屋に約10袋も…
「ルールである以上、仕方ないので家に持ち帰りましたが、そうなると私は休日しかゴミを捨てることができません。変則的な勤務体系のおかげで休みは3日に一度ありますが、その日が捨てたいゴミの回収日と重なることはそう多くありません。
まだ燃えるゴミは週2日あるからいいですけど、燃えないゴミ、ペットボトルや缶・ビンは週に1日だけ。そのため、なかなか休日とタイミングが合わず、2か月以上ゴミを溜め込んでしまった時期もありました」
できれば室内にゴミを置きたくなかったものの、自宅にはベランダがありませんでした。それでもなるべく離れた場所にと思って玄関先に置いていたそうですが、大きなゴミ袋が1つ、また1つと溜まっていきピーク時には約10袋。外から人が訪ねてきたらゴミ屋敷と勘違いされてもおかしくない状況だったといいます。