子どもの飛び跳ね、落下音…「隣人トラブルの対処法」を専門家に聞く
音の発生源を特定するには
どこから音が出ているかを調べるのは難しいことですが、固体音の場合でも、発生源付近の音が大きくなりますので、だいたいの場所は特定できるかもしれません。ただし振動計測など、あまり踏み込んだ測定をすると、盗聴と勘違いされかねないので、素人の方にはあまりおすすめしません。
音が出ている方向をアバウトに知りたいのなら、筒状のもの、またはメガホンを天井や壁に当て、一番大きく音が聞こえる場所をさぐっていくと、「どうやらリビングよりキッチンのほうが音が大きい」とか「お風呂場のほうから聞こえる」といったおおよその場所がわかります。
場所の見当がつくと、音源の推測もしやすくなります。「洗面所で聞こえているから、洗濯機かな」とか「キッチンで聞こえるから、ミキサーかも」と推測できるわけです。音の種類が特定できれば、発生している箇所もかなり限定できるのではないでしょうか。
<TEXT/井上勝夫 一級建築士>