在宅の運動不足で腰痛に。社会人が「背筋を鍛えるべき」3つの理由
デスクワークからの運動不足、姿勢が悪くなって心身ともに疲れやすい。リモートワークになると通勤がなくなったことで、さらなる運動不足な生活になっている人も多いでしょう。
パーソナルトレーナーから見て、そんな皆さんは背筋を鍛えることで生活が激変します。今回はビジネスパーソンが背筋を鍛えるべき理由を3つにわけてご紹介します。
デスクワークは巻き肩を作る
机の上にあるPCに向かって座り仕事を続けると、ほぼ確実に巻き肩になっています。巻き肩とは肩の付け根が前方に寄りながら内側に捻れていること。椅子に座って猫背になりながらタイピングやマウスを操作すると腕が内側にねじれています。
この姿勢は大胸筋という胸の筋肉に力が入り続けるだけでなく、背筋が引き延ばされて疲れが溜まったり筋力が低下していきます。
デスクワークで首や肩が凝ったら、揉みほぐしや整体を利用する人が多いと思います。しかし、根本的な解決方法は背中が丸まって肩が巻き込んでしまっている姿勢を、反対向きに動かすような「背筋トレーニング」が必要となるわけです。
背筋が弱いと神経反応が鈍くなる
背骨の中には「脊髄神経」という中枢神経が通っていて、背骨が神経の保護と神経の活性化の役割を担っています。椅子に座り続けて猫背になってしまうと、神経の働きが低下します。この神経は運動や感覚だけでなく、内臓の働きにも関与するため、背筋が弱っていくと全般的な身体機能に悪影響をもたらしてしまうわけです。
最近疲れやすくて疲れが取れない方や、食べたものの消化が遅くなった方、排泄系の働きが悪くなったように思う方は、背筋が弱くなって猫背になったことが関係している可能性があるでしょう。ビジネスパーソンの弱点が代謝の低下。これは単なる運動不足だけでなく、体幹の筋肉が弱くなることも大きく関係しています。
体幹の筋肉が弱くなると体幹部の血液循環が鈍くなったり、内臓のポジションが悪化することで内臓の働きが低下したりします。これにより摂取した栄養を正しく代謝できなくなって、脂肪などに形を変えて体内に貯蔵してしまうのです。