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非モテ男5人がマッチングアプリに挑戦。アプリでイケメンを装うには<連載>

暮らし

with担当・N谷:相手の人間性が徐々に明らかに

◆ N谷(30代)

N谷さん

就寝前にアプリでやりとりするのが、いつの間にか日課になっていったそうだ

「うらやましいです!笑 僕は今からジョギングしてきます。Aさん(相手の女性)は普段、運動したり趣味で何かしたりしてますか?」

 趣味、休日の過ごし方、好きなタイプなどの差し障りのない会話を続けることにした。すると、次のようなことが分かった。

・高校時代はバスケ部
・銭湯が好き
・暇なときは猫の動画を見る
・職場から家まで5キロぐらい歩くこともある
・好きなタイプが分からないくらい、この数年は恋愛をしていない。
・和食が好き

 その上で、彼女はこう言った。

「ガンガンアプローチしてくる人は苦手です。信頼できて尊敬し合える相手と穏やかに暮らしたいです」

なんと女性側から誘われる

 まずい、ガンガン来るなと先手を打たれてしまった。そろそろお茶に誘おうかと思っていたのだが、これはもう少し当たり障りのない会話を続けたほうがいいのかもしれない。にしても、「信頼できて尊敬し合える(以下略)」って、テンプレみたいな言葉だな。いや、結局そういうセリフも、実際に会ってみて相手のキャラクターやしゃべり方、人生経験といった背景を知らないことには、ニュアンスがまったく伝わらない。

 その後、「コロナが大変ですね」などの無難で無意味な世間話を続けていると、不意に向こうから誘いが来た。

今度どこかの土日で、ランチでもいきませんか?

 おお、やっとたどり着いた。マッチングから5日間かけてちょこちょことメッセージをやり取りし続け、ようやく面会の約束に漕ぎ着けた。まだ見ぬ相手との対面に、期待と不安で早くもドキドキしてきた。

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