「22歳で大手芸能事務所クビに」ホリエモンチャンネルMC・寺田有希の這い上がり人生
与えられた仕事を全うした先にこそ夢が広がる
――夢を諦めるのはとても勇気がいりますよね。
寺田:夢を持つことも大事だとは思うんです。自分の理想の道を突き詰めることとか、仕事にプライドを持つことも時には必要。
でも目の前に何か与えられた仕事があるんだったら、変な信念に左右されることなく、まずはそれを120%でこなせないとどうにもならない。自分のスキルも価値も上がっていかないっていうことに、本当にここ1~2年でようやく気づいたんです。
今は理想としていた女優の王道ルートを全く走れていません。でもその代わり、違う道を開けたっていう確かな感覚はあって。これからも求められる仕事や私を必要としてくれる人に全力で貢献していきたいと思っていますし、そうすることに幸せを感じています。
テレビドラマでバリバリ活躍するような女優の道を完全に諦めたわけではありません。いまできることをやり続けた先にその大きな夢にたどり着ければいい。叶うなら叶えたいけど、叶わなくても夢は持っているだけでいんじゃないかなって。紆余曲折の人生を経て、とても楽観的に夢について考えることができるようになったのだと思っています。
⇛インタビュー後編<女優・寺田有希が堀江貴文にも実践した「今すぐ使えるコミュニケーション術」>に続く。
<取材・文/原航平 撮影/山川修一>
【寺田有希】
ベンチャー女優・タレント・司会。1989年生まれ。大阪府堺市出身。明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業。2004年芸能界デビュー後、2012年芸能事務所との専属契約を終了して独立。YouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」「B.R.CHANNEL」等でMCを務める。『対峙力――誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術』(クロスメディア・パブリッシング)が初の著書となる