「22歳で大手芸能事務所クビに」ホリエモンチャンネルMC・寺田有希の這い上がり人生
理想を曲げられず…22歳で事務所をクビに
――それでもしょうがなく、グラビアやバラエティの仕事に注力されたのでしょうか。
寺田:それが、実は全然やらなかったんですよね……。自分の理想を曲げないこととか、夢を頑なに持つことのほうが大事だとずっと思ってしまっていて。
デビュー直後に大きな成功体験をいくつも得てしまったからこそ、「このやり方が正しいんだ」「自分のやり方を突き通さないと私は売れない」と考えが凝り固まってしまっていたんです。
理想からはどんどんかけ離れているのに、それでも何とか近い道を走ろうとする。もちろんそんなことで仕事が増えるわけはなく、それが続いた結果、22歳のときに事務所をクビになってしまうんです。
事務所で怒られたことが1回もなかった
――事務所の方に「こっちのほうが向いてるよ」とアドバイスされても聞き入れなかったということでしょうか?
寺田:断ってしまうこともありましたね。私の性格がすごく頑なでプライドが高いっていうことをマネージャーさんは途中から気づいていたから、無理に押し付けられるようなことはなかったんです。
怒られたことも1回もなかった。人の意見を聞き入れられる子だったら、怒られたりして、考えを改めていくということもあると思うんです。でも私にはそれすらできず……。「女優になりたいから芝居のお仕事だけをやろうとしたら失敗した」それが7年間の結論だと思いますね。
――事務所のプロモーションがどうこうというよりは、自分自身の後悔が大きいということですね。
寺田:むしろそれしかないです。しゃべることは苦手ではないのでバラエティにも向いてると思ってくれていただろうし、グラビアも好きではないけどもうちょっとがんばればよかったと思います。せっかくいい環境にいたのに、なんで素直に人の意見を聞き入れられなかったんだろうって常々後悔しています。
「戻れるとしたら何歳に戻りたい?」ってよくあるじゃないですか(笑)? 私は確実に15歳に戻ってやり直したいですもん。