「22歳で大手芸能事務所クビに」ホリエモンチャンネルMC・寺田有希の這い上がり人生
堀江貴文さんのYouTube「ホリエモンチャンネル」で、7年以上MCとして堀江さんの聞き役を務めている女優・寺田有希さん。堀江さんのような大物にも物怖じせず“猛獣使い”とも称される彼女が、その対人スキルについて記した『対峙力――誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術』(クロスメディア・パブリッシング)を出版しました。
大物と対等に渡り合えるからには、寺田さん自身も相当のコミュ力モンスターなのだろう……。そう思っていましたが、実は「もともとは小心者で人見知りだった」という寺田さんには、かなりの紆余曲折人生を経ての今があるのだそう。
大手芸能事務所での華々しいデビュー後、朝ドラに出演するなど“王道女優”のルートを辿るも22歳で事務所をクビに。「自分には何もないんだと気づいた」、そんなどん底からの這い上がり人生に迫ります。
オーディション企画で華々しいデビュー
――芸能界デビューは15歳。『週刊ヤングジャンプ』のオーディション企画「制コレ05」でグランプリを獲得したり、NHK朝ドラ『芋たこなんきん』にも出演したりしていたんですよね。
寺田有希(以下、寺田):そうですね。デビューはかなり華々しいものだったと思います。性格的に私はすごくチキンで人見知りなところがあるんですけど、なぜか幼いころから人前に出ることは嫌いじゃなかったんです。
「すごいね」ってみんなから認めてもらえるのがうれしくて、女優や歌手になることにずっと憧れを抱いていました。だから念願の芸能事務所に所属することができてからは、「夢が叶ってる!」という充実感のもとで仕事をしていたのは確かです。でも……。
――でも……?
寺田:楽しく仕事はしているんですけど、自分の夢の方向性とはちょっと違う道を走り始めているなと焦るようになっていきました。
理想と違うルートに乗っていた
――違う道とは?
寺田:私が目指していたのは女優一本の道を突き詰める王道のルートで、そのためには芝居以外の仕事はするべきでないと盲信していた。でも求められるのはグラビアとかバラエティの仕事ばかりで。だんだん理想と現実の差が埋まらなくなっていったんですよね。
――事務所には王道ルートで活躍している女優さんもたくさんいたと思うので、そうすると余計焦ってしまうかもしれませんね。
寺田:女優として高く知名度をあげた後に記念としてグラビアに戻ってくるパターンだったら、気持ち的に問題なかったと思うんです。王道女優ルートに乗りたいのに、グラビアルートに乗ってしまっているというのは、すごくしんどかったですね。