寒い夜に寝つけない…安眠したいなら「体温のリズム」を味方につけよう
真冬でも勧めたい“頭寒足熱”
温まった体を徐々に冷ましながら睡魔を待ち、さらに睡眠に入る際で、ぜひ活用したいのが「氷枕」です。
頸椎にある椎骨動脈は脳内に血液を供給する血管で、ここを冷やすことで脳内の血液をクールダウンすることができ、体温の急落下を助けます。昔から“頭寒足熱は体に良い”と言われますが、睡眠もまさにこれに当てはまり、頭を冷やすことで睡眠の導入を助けます。
睡眠中になるべく体温を最低値まで下げてあげることは睡眠の質を高める効果もありますから、真冬でも頭だけを冷却してあげるといいでしょう。
ちなみに、頭を冷やす場合は食品を冷やすような保冷剤だと頭脳を上手に冷却できないだけでなく、体表を冷やしすぎて低温火傷を起こす可能性があります。ジェル状の氷枕用の保冷剤や実際の氷を入れて作る氷枕を使うことをおすすめします。
寒い冬は一度温めた体を徐々に冷やしながら、深い眠りを獲得しましょう!
<TEXT/柔道整復師・パーソナルトレーナー ヒラガコージ>
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