リモートワーク中心の今こそ「バランスボール生活」で体幹を鍛えよう
さまざまなトレーニングギアが誕生し、みなさんの生活の中に溶け込んでいる今、遠い昔に流行した「バランスボール」に注目が集まっています。今回はこの時代にバランスボールが必要な理由をお話ししていきます。
背骨のインナーマッスルを主役に
バランスボールはただ座るだけでもいい! とは言われるものの、本当に座るだけでいいのかなと不安になってエクササイズを取り組もうとしても、面倒になって結局使わなくなる……というのが、大方の傾向でしょうか。しかし、実際は本当に座るだけでも効果は絶大にあります。
私たちの身体は立っている時も座っている時も反力を受けています。固い椅子に座ると強い反力を受けるため、それに対応できる強い筋肉が必要になって、体表層にあるアウターマッスルに力を入れて体を支えます。
しかし、ボールの空気圧を受けることとなるバランスボールの場合は小さな力で身体が支えられるようになるため、インナーマッスルを自動的に使います。
インナーマッスルを上手に使えた状態で椅子に座り続けることが理想ですが、固い椅子や程よい反力のないソファーに座り続けてしまうと、その分だけ体のバランスも筋力差も崩れてしまいます。デスクワークやリモートワークの際には、背骨のインナーマッスルを主役にさせるべく、バランスボールただ座ることをお勧めします。
バランスボールで簡単体幹トレーニング
今度はバランスボールに座るだけでなく、実際にトレーニングをしてみましょう。バランスボールは反発力を上手に使うことで、他のトレーニング器具では出せないような効果が期待できます。
【抱き抱えバランス】
① 四つ這い状態で両手両足でバランスボールを抱きます。
② 右腕と左脚でボールを潰すように支え、左腕と右脚を床とボールから離していきます。
③ 挙げた腕と脚は真っ直ぐに伸ばしながら高く上げて、キープします。5〜10秒間可能な限り伸ばし続けましょう。
腕と脚を上にあげる動きは背筋や背面の筋肉を使いますが、それと同時に反対の組み合わせの手脚でボールを潰すことで反発力が腹筋や腹面の筋肉を使うことになり、体幹を前後バランス良く鍛えることができます。
ハイブリッドなぶん、少し難易度が高いため、先ずはできる範囲でやってみましょう。コロナ禍、リモートワークなどなど生活習慣が自宅にシフトし、外での運動量が低下している今だからこそ、バランスボールを使って健康的な体を手に入れましょう!
<TEXT/柔道整復師・パーソナルトレーナー ヒラガコージ>