iPhone 12 Pro「ナイトモード」の実力は?カメラ性能は大幅に向上
夕暮れどきの風景を鮮やかに撮影
日中にも撮影。超広角レンズの撮影は周辺に歪みが発生しやすいが、iPhone12シリーズはそれを抑える機能も搭載している。
渋谷スクランブルスクエアとヒカリエを結ぶ連絡通路を、並行した場所にある歩道橋から撮影。歪みが抑えられた違和感のない写真を撮影できた。
また、今回のモデルに搭載されている「スマートHDR3」は、被写体の印影を微調整する機能が向上しているという。明暗差の出やすい夕暮れの風景を撮影してみた。
手前の道路もはっきり写しながら、夕焼けの鮮やかな色が再現され、雲の細かい形状もわかる写真となっている。
続いて、ポートレートモードで食事を撮影。グラスの縁がややボケたものの、ストローはしっかり認識された。
ただし、これは撮り方によってもかなり違いが出るため、被写体との距離や角度をわずかに変えただけでストロー全体がボケてしまったカットもあった。
高画質ビデオの撮影もできる
動画撮影では、明暗や色の再現性の高い動画を撮影できる「Dolby Vision HDR」という規格に対応したことも今回のモデルの特徴だ。
現状ではDolby Visionに対応する機器が少ないため、撮影した動画をそのままの画質で視聴できる環境は限られてしまうが、iPhoneの画面上で再生するとイルミネーションの輝きが美しく再現された。
超広角カメラでの夜間撮影や、Proシリーズでの夜間ポートレートなど、暗い場所での撮影性能が向上した今年のiPhone。夜に写真を撮ることの多い人ならその魅力を実感できるのではないだろうか。
<TEXT/酒井麻里子>