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内気な人でも「書く力」で一発逆転できるわけ

学び

「書くコミュニケーション」のメリットは?

 書くコミュニケーションは、「話すコミュニケーションの代わりになる」という以上に、メリットが多くあります。

 ひとつは、時間と場所を問わないということです。録画・録音は別にして「話す」コミュニケーションは、時間と場所が固定されます。一方、テキストであれば、時間と場所を問わず読んでもらえます。通勤途中に昼休みに、ささっと触れてもらえます。

 2つめは、何人が読んでも緊張しないということです。話すコミュニケーションは相手が増えれば増えるほど緊張します。これはライブ配信などでも同じです。「向こうで何百人、何千人が見ている」と意識しただけでかたくなってしまう。テキストはそんなことはありません。何万人が読もうが、内容もテンションも変わりません

テキストは「自動営業ツール」

 3つめは、勝手に拡散していくということです。テキストはコピペも簡単ですし、SNSを通じて瞬時に拡散させることもできます。自分が必死に「営業」しなくても、内容がよければ勝手に広がっていってくれるのです。しかも一度書いてネット上に載っけておけば、その後に何もしなくてもずっと自分のことを営業してくれます。一回書けば、24時間365日「自走」してくれるのです。

「話す」よりも「書く」が先に来る時代では「書く」というテキストでのコミュニケーションを制する者が勝てます。

「私は内気だから、言いたいことが言えない」「俺は話すのが苦手だから、活躍できない」。もしそう思っている人がいたとしたら、ものすごいチャンスの時代です。書く力を磨くだけで、影響力を増やすことができるのです。

<TEXT/編集者 竹村俊助>

1980年岐阜県生まれ。編集者、株式会社WORDS代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本実業出版社に入社。さまざまな出版社勤務を経て、2019年に現職。手掛けた書籍は累計100万部以上。オンラインメディア「note」に投稿した「WORDSの文章教室」は累計150万PVを超える。
Twitter:@tshun423

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