公務員なのに手取り17万円。地方在住の27歳「子供・家・車は諦めた」
今のままでは程遠い「将来の夢」
大卒で公務員として働いていても、昔は当たり前だった「マイホーム・マイカー・子ども」を持つことが難しい現状。昭和の親にその当たり前を刷り込まれているからこそ、幸田さんには現状がよりツラく感じるのでしょう。
「中古車を選んだり、家も賃貸に住み続ければいいだけと思えばそうなのかもしれない。ですが、小さい頃から将来の夢は、自分の好きな車と家を持つこと。今の自分だけの力では、それすらままならないということが悔しいです」
昭和は昭和、今はいま。比べても仕方ないけれど……当たり前に叶うと思っていたことが叶わないのが、今の若者の苦しみです。田舎で堅実に生きるといっても、実は親の援助ありきだったりするのかもしれません。
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>