美容系YouTuberが語る「男の身だしなみ」。最初に買うべきアイテムは?
毛穴の広がり、青ヒゲ、黒ずみ、吹き出物……。20代後半から30代にかけて、男性の肌事情は大きく変化する。「男性ビジネスパーソンが、荒れ放題の顔でクライアント訪問するのはマイナスでしかない」と言うのは、フリーランスの美容師でインフルエンサーの宮永えいとさん(30)だ。
YouTuberとして男性の身だしなみについての情報を発信する宮永さん。チャンネル登録者数は10万人を超える。配信コンテンツのなかで特に関心が高いのが、男性ビジネスパーソン向けのメイク情報だという。12月にはメンズコスメのオリジナルブランドを立ち上げる予定の宮永さんに、その魅力と「最初の一歩」を聞いた。
メンズメイクは大人の男性の身だしなみ
男性向けメイクに抵抗がある人は少なくないだろう。しかし、宮永さんは、靴を磨いたり、服にアイロンをかけるのと同じくらい「メンズメイクはビジネスパーソンにとって重要な身だしなみ」だという。
「女性が化粧をしないで客先に向かうと『失礼だ』と思われがちなのに、男性だとそうではないのは違和感があります。身だしなみの基本的な考えは、相手に不潔感を与えない振る舞いや格好をすることですが、顔に出来たニキビや黒ズミ、シミなどを見て『清潔だ』と感じる人は少ない。だからこそ、大人の男性はもっと『顔の身だしなみ』に配慮する必要があると考えました」
宮永さんがメンズメイクに興味を持ったのは25歳のとき、当時、ヘアカットしていたお客さんから「疲れた顔をしているのね」と何人も連続で言われたことがきっかけだったという。
本来の自分の健康的で清潔な肌に
「今は身だしなみの情報を発信していますが、当時はボディーソープで洗顔するほど意識が低かった(笑)。その指摘のおかげで『お客様ありきの仕事なのに疲れた顔をしていては失礼だ』という思いを抱き、メンズメイクに興味を持ったのがすべてのきっかけです」
女性のメイクは美しく見せるのに対し、宮永さんが推奨するメンズメイクは「マイナスをゼロに戻す」のだという。
「ビジネスシーンでも使えるメイクで重要なのは、違和感がない仕上がりにすることです。メイクといっても、りゅうちぇるさんや韓流アイドルのような華やかな化粧ではなく、メンズメイクはシミや黒ズミなどのマイナスポイントを修正して、本来の自分の健康的で清潔な肌に近づけることが本質です」