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勉強についていけない。「知的ハンディを抱えた子ども」の実像

キャリア

「苦手分野」があることが大きな原因に

家庭 勉強

――その自信のなさはどこからくるのでしょうか?

宮口:「勉強が苦手」「コミュニケーションが苦手」「運動が苦手」といったように、自分の中で何かしらの苦手分野があることが、大きな原因になることが多いです。さらにそれらの原因には発達障害や知的なハンディがみられることもあります。ここに、明らかな発達障害や知的障害ではないが支援を要する「グレーゾーン」や「境界知能」の子どもたちが含まれることもあります。

――なるほど。一言に「子どもがすぐにキレて暴れる」といっても、様々な背景が考えられるのですね。

宮口:その通りです。一律に暴れることを止めるだけでは、効果的な支援に繫がりません。こういった子どもたちは、それまでにさまざまなサインを大人に出し続けていますが、特に境界知能の子どもたちの出すサインは気づかれにくく、「厄介な子」「不真面目な子」として捉えられるだけで終わってしまうことも多々あるのです。そういったサインを、いかに見逃さず、いかにキャッチして子どもたちを支援していくかが大切になっていきます。

<TEXT/児童精神科医・立命館大学教授 宮口幸治>

立命館大学産業社会学部教授。建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業。児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務、2016年より現職。困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰

境界知能とグレーゾーンの子どもたち

境界知能とグレーゾーンの子どもたち

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